海外の大学選択の理解を深めてもらおうと、アメリカの6大学を訪問する「米国東海岸大学キャンパスツアー」があり、大阪府立水都国際高2年の小川素依さん(16)と安藤楓夏さん(16)が参加し、5月4日、帰国した。2人は東海岸の名門大学のキャンパスの雰囲気を体感し、「自分が学びたい大学像が浮かんできた」などと、高校卒業後の海外進学に夢を膨らませた。
ツアーは、笹川平和財団が国際社会で活躍できる人材を育成することを目的に海外留学を支援する奨学金事業の一環。
同校では海外大学の入学資格の一つとなる国際的教育プログラム「国際バカロレア(IB)」コースがあり、2人は学内選考を経てツアー(4月27日~5月4日)に参加した。ツアーには小川さんと安藤さんをはじめ、徳島、大阪、広島、熊本各府県の公立高校生計10人が参加した。一行は、ペンシルベニア大▽スワースモアカレッジ▽プリンストン大▽ウィリアムズカレッジ▽マサチューセッツ工科大▽ハーバード大―の6大学を訪問。現地の学生によるキャンパスツアーで学内を見学したほか、留学生のサポート体制などについて理解を深めた。
小川さんは「ハーバード大学やプリンストン大学では施設の見学や現地の学生からリアルなキャンパスライフの声が聞けてよかった。自分がどのように学びたいのかヒントを得た」と振り返り、安藤さんは「行く前はペンシルベニア大学に興味を持っていましたが、現地では、リベラルアーツ・カレッジでいろんなコースで学べるウィリアムズカレッジにモチベーションが上がった」と話した。