知られざる、徳島県の人気銘品が揃う店

徳島県の店

 御堂筋心斎橋にある、徳島県物産協会の「とくしま県の店」は、同県出身者や二世三世が集う、同県のソウルフードショップで、最近はこの魅力にハマる大阪人が増えている。

徳島銘菓

 土産として昔から人気の「金長まんじゅう」をはじめ、徳島銘菓は根強いファンが多く、日々リピーターが訪れるという。銘菓部門人気トップ3は、あっさりさらし餡(あん)が魅力の「安宅屋羊羹(あたぎやようかん)」、あんこを虎柄の皮で巻いた「虎巻」、入荷するとすぐに売り切れてしまう「ぶどう饅頭(まんじゅう)」だ。スタッフの平田さんは、「あっさり上品な甘さの菓子は大阪にも熱烈なファンを獲得していて、入荷数もどんどん増えています」と話している。

 続いて、徳島といえば鳴門のさつまいも。最近の一押しは、鳴門金時の中でも「里むすめ」。ここでは厳選されたイモが徳島から直送される。鮮度がよく価格がリーズナブルだ。スタッフの竹島さんは、「さつまいも原料の食品でおすすめなのが、美馬市産の『紅はるかの干しいも』です。熟成されたいもを丁寧に加工し、しっとりやわらかく、自然な甘さが魅力です」と語る。

里むすめ干しいも

農水産加工品のおすすめ人気商品は意外なものがランクイン

 農水産加工品で人気なのが「大野のりの味付け海苔」。週間で100個も売れる隠れ銘品で、同店の売上ナンバーワン商品。地元大阪人のリピーターの多さがトップに押し上げているとのこと。次は、いわずと知れた徳島名産〝わかめ界の横綱〟と呼ばれる「鳴門糸わかめ」。続いて、上位に食い込んでくるのが「たけのこ水煮」。一般的に、国産竹の水煮は高価なものだが、同店の徳島産はリーズナブルな価格で、リピーターが多い。そして最後は、「すだち100%果汁」。ゆずとはまた違う清涼な柑橘(かんきつ)の味わいは徳島人のみならず浪速のプロの料理人からも根強い人気だという。

農水産加工品

 同店スタッフの個人推しは、「半田そうめん」「かつ天」「味付け海苔」。中でも半田そうめんのコシ、滑らかな喉越しが人気の秘訣で、すだちとの相性も良い。変わり種では、冷凍の阿波尾長鶏と鮎(アユ)で、産地直送ならではのクオリティ。大阪にいながら「ここでしか買えないもの」を探しに来店してみては。

阿波尾鶏とアユ

■とくしま県の店/大阪市中央区南船場3丁目9-10 徳島ビル1階 /電話06(6253)0141/営業9:00 ~16:30(第4金曜は9:00~18:30)