作曲家・岡千秋が、弘前市出身にちなんで「北の街から来た娘(こ)」から命名した演歌歌手、北野まち子が佐賀唐津市に伝わる日本三大悲恋伝説を基にした新曲「恋慕岬~佐用姫伝説より」を出しPRキャンペーンで大阪を訪れた。

平成元年8月デビューだから間もなく歌手生活38年目に入る。カラオケ好きだった祖父や両親の影響で幼い頃から歌う事が好き。18歳でNHKのど自慢に出場し「合格」。高校卒業後、地元で就職するも20歳の時に岡千秋作品の歌手募集コンテストに応募。7000人の参加者の中からグランプリを獲得、20歳でプロになった。「色々な所に行って歌わせてもらえる事が楽しくて気付いたら30周年、35周年と言われるように。大阪のお客さまはノリがいいです。私が舞台でトークを始めると直ぐにツッコんで下さる。出身が津軽なもんで〝東京へ出てきて長いのでもうナマってないでしょ?〟と聞いたら、即〝ナマってるよ!〟だとか」と笑顔に。

お城巡りが趣味。新曲に関しても舞鶴公園内にある唐津城を訪れている。「佐用姫伝説で、出陣する恋人を乗せた船を彼女が見送ったとされる鏡山の展望台などを見て回る道すがら、城へも」と言い、カップリングの「華は立つ」は江戸城がモチーフの楽曲。「最初のきっかけは故郷の弘前城。幼い頃にサクラを見に連れて行ってもらったのが忘れられなくて。100のお城を巡る最終目標地には江戸城を選びました。ファンの方々と皇居に赴き、今年のサクラの季節に半蔵門や桜田門などを一緒に巡って歩きました」と感慨深げ。

元々ゆったりとした歌い方をするが、今回はさらに歌詞をかみしめ語るように緩やかなテンポで運ぶ。細かいコブシや音程の変化が隠されてはいるが、北野は「カラオケがお好きな方は比較的覚えやすく歌いやすいと思います。ご自身のペースで楽しんで歌って下されば」と話す。
健康法はウオーキング。お城巡りは100の城跡を踏破した後、新たに次の100カ所へと目標を定めた。「お城は平城(ひらじろ)、平山城(ひらやまじろ)、山城(やまじろ)と立地はさまざまですが、いずれも城内に入ると現存する天守閣や天守があった場所までは構造的に簡単にはたどり着けない。だからかなり歩きます。公演に訪れる場所での情報を調べて、時間が許せば必ず城址へ」と楽しそう。

趣味は女子プロレスと大相撲の格闘技観戦。「自分では全然出来ないので、見るだけ。一生懸命戦う姿を見るとなぜか応援したくなっちゃう」と説明。
今後の活動について「私は作詞、作曲の先生方とディレクターが作り上げてくれた楽曲を頂いて歌うのが仕事。自分の気付かない点を含めて、歌手・北野まち子を最も良くご存じの方々が決めて下さったんですから」と気負わずに与えられた作品を1作ずつ丁寧にこなしていく覚悟だ。
(畑山 博史)
