EGSインターナショナル(大阪市生野区桃谷2丁目)

「学ぶ」とは何か。教室で知識を身につけることだけが、その答えだろうか。学習塾の運営を軸に若者と向き合ってきた企業が、そんな問いに一つのかたちを示そうとしている。
EGSインターナショナルは、日々の指導を通じて多くの学生と接する中で、学力だけでは測れない成長の必要性を感じてきた。「自分で考え、行動し、社会の中で力を発揮できる人になってほしい」。その思いから、教室の中だけで完結しない学びのあり方を模索する。
現場で見えてきたのは、若者たちが〝本番の舞台〟で挑戦する機会の少なさだ。自ら考え、表現し、仲間と協力しながら結果を出し、社会と関わる――。そうした経験を十分に積める場は、決して多くない。
そこで同社が企画したのが、体験型イベント「ATC文化祭」だ。2026年6月13・14の両日、ATCウミエール広場を舞台に開催され、商売、音楽、コスプレの3分野を軸に、若者たちが社会と交わりながら「挑戦」と「表現」を楽しむ、新しいかたちの文化祭として注目を集めている。
目玉となるのは、「屋台甲子園」「音楽甲子園」「コスプレ甲子園」の3企画。屋台甲子園では、参加者が模擬株式会社を立ち上げ、事業計画の立案から仕入れ、販売、決算までを実践的に体験。利益や戦略も含めて競い合う。バンド甲子園では、多くの観客の前で演奏し、音楽を通じて思いを届ける。コスプレ甲子園では、「好き」を形にし、個性や創造力を発揮する場となる。
すべての企画に共通するのは、若者たちが本番の舞台で自らの力を試し、社会とつながる経験ができる点だ。単なるイベントにとどまらず、実践を通じて考える力、行動する力、協力する力を育むことを狙いとしている。
知識を与えるだけでなく、経験の場をどう生み出すか。まさに従来の学びのあり方を〝脱構築〟する、EGSインターナショナルの取り組み。教室の外に広がる〝本番〟の舞台が、若者たちの成長を後押しする起爆剤になることを期待してやまない。(文・西村由起子)
