
〝歌う銀幕のスター〟として活躍してきた小林旭が芸歴70周年の今年「小林旭 AKIRA88~マイトガイ、最後の言霊~八十八ヵ所イベント」をこのほど大阪・新歌舞伎座からスタート。11月3日の米寿88歳の誕生日を挟み来年89歳誕生日をフィナーレとして、88カ所でさまざまな公演を繰り広げる。

新歌舞伎座で入念なリハーサル公開後、記者会見。同世代で仲のいい男性スターの名を挙げ「里見(浩太朗)にしても加山(雄三)にしても米寿としてはっきりしたものはないからさ」と前置きし、「俺は〝米寿は人生でひと区切りする特別のポイント〟と思ってるの。歌だけじゃなく、映画やトーク、対談やAI使った映像まで皆がいろいろ考えてくれた」と形を変えながらの88カ所イベントを予告。1年半で88カ所、という激務を心配する声に「コロナ前までは普通に年間100本ぐらいこなしてた。それがコロナ明けからバタッとステージの機会が減ったね。これを無事に終えたら、俺も少しは能書きがいえるだろ」と映画全盛期のスターらしい言葉。

AI作成による60歳当時の自分と20歳代の自分がトークする映像を見ながら、往年のヒット映画「黒い賭博師」シリーズの氷室浩次よろしくダイスを振るしぐさで「若い俺とAIでギャンブルやってみるかな?今の俺の方が強いと思うよ」と楽しそう。

歌手と俳優の二刀流について「歌があるからここまでやって来れた。俳優の仕事は企画や台本は今もあれこれ届くんだけど、読んでみると〝ちょっと待てよ…〟となってなかなか決まらない。その点、歌はたくさんあるから」とオリジナルヒット曲の数々に胸を張った。既に新曲計画も進行中で「昔の名前で出ています」を作曲した叶弦大が手掛ける「男の慕情」が準備中。「スタートに間に合わせたかったが、弦大さんの譜面が間に合わなかった。4月頃のイベントから歌う。CDは日本クラウンから」とスラスラ。カップリング曲は「今さらマイトガイ節」だそうで、「今さらマイトガイなんてねぇ…。でもイベント打ち上げまで生きられたらいいけど、ポックリ逝っちゃうかも分かもな?」と最後は軽口で締めた。
(畑山 博史)
