勝敗以上に大切なものを子どもたちへ――。〝最高の栄誉はマナー賞〟を掲げる「ウタマロPresents 第15回スポーツひのまるキッズ近畿小学生柔道大会」が8月9日、舞洲アリーナ(大阪市此花区)で開かれる。
同大会は、勝敗だけでなく礼儀や態度を重んじる独自の理念で知られる。優勝よりも「マナー賞」を最高の栄誉と位置付け、相手を敬い、自分を律する姿勢を評価するのが特徴だ。

2025年8月10日に大浜だいしんアリーナ(堺市)で開催された第15回大会には、過去最多となる865人の小学生柔道家が参加。海外からも4人が出場し、会場は熱気に包まれた。
この大会が他と一線を画すのは、「優勝」よりも「マナー賞」を最高の栄誉としている点だ。小学生の全国学年別大会が、行き過ぎた勝利至上主義などを背景に2021年度末で廃止される中、同大会は「勝敗以上にマナーを重んじる」という旗を下ろさなかった。礼に始まり、礼に終わる。武道本来の精神を体現する場として、歩みを続けてきた。
象徴的なのが、親子で参加する仕組みにある。選手と保護者が一緒に宣誓と礼を行い、表彰も親子で受ける。試合場にも保護者が入り、至近距離から声援を送ることができる。「普段は見られない真剣な表情に、私自身も一緒に試合に挑んでいる気持ちになる」と話す保護者もおり、親子の絆を深める場にもなっている。
大会は前日の練習会と、2日目の学年別個人トーナメントで構成。序盤で敗退した選手にも、有名選手による技術指導や「打ち込みコンテスト」「受身コンテスト」など、柔道の楽しさを体感できる機会が用意されている。2025年度大会はロンドン五輪代表の穴井隆将さん、全日本学生体重別選手権優勝の青井久幸さんが講師を務め、会場は終始、学びと熱気に包まれた。
結果だけが可視化されがちな現代だからこそ、「どう勝つか」「どう負けるか」を大切にする姿勢は、子どもたちだけでなく、大人の心にも深く響く。勝敗という数字の向こうにある大切なものを次世代へと伝える舞台が、2026年夏、舞洲アリーナでも受け継がれる。

問い合わせは一般社団法人スポーツひのまるキッズ協会(東京都江東区有明3-5-7 TOC有明ウエストタワー9階-1)、電話03(5747)9793。
