北新地の名門ホテル 41年の歴史に幕 涙と笑顔の閉館セレモニー

全スタッフ総出で来場者を見送り閉館へ

 ANAクラウンプラザホテル大阪は10月16日、41年の歴史に幕を下ろした。館内では最後の宿泊客や関係者、閉館を惜しむ人たちが集まり、閉館セレモニーが執り行われた。

 式では、長年ホテルを利用してきた客がスタッフと涙ながらに別れを惜しむ姿も見られた。ロビーには開業から現在までの歩みを振り返るメモリアル写真が展示され、訪れた人々が足を止めて見入っていた。

歴史を振り返るメモリアル写真の展示

 同ホテルは1984年、「大阪全日空ホテル・シェラトン」として開業。その後、「大阪全日空ホテル」を経て「ANAクラウンプラザホテル大阪」へと名称を変えてきた。総支配人は「時代とともに名前は変わりましたが、お客さまを大切に思う心は変わりませんでした」と述べた。

 最後は、北新地に立地するホテルらしく、健康と繁栄を祈念してシャンパンで乾杯。多くの笑顔とともに、41年の歴史に静かに幕を下ろした。

1階ロビーは閉館を惜しむ人でいっぱいに
総支配人による乾杯のあいさつ

■ANAクラウンプラザホテル大阪/大阪市北区堂島浜1-3-1

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