ドーンと響く音に胸が高鳴り夜空いっぱいに広がる光の花。夏といえば、やっぱり花火大会! 今年は万博の関係で例年より開催日が後ろにずれているものも多いけれど、バラエティ豊かな花火イベントが秋まで目白押し。関西の花火大会6選と、もっと花火を楽しむための豆知識をお届けします!

船渡御と繰り広げる幻想絵巻
天神祭奉納花火(大阪市北区)

7月25日(金)19:30~21:00
川崎公園・桜之宮公園
約3000発
日本三大祭りの一つ「天神祭」。クライマックスは、7月25日の船渡御と、それに合わせて打ち上げられる奉納花火。大川を行き交う船のかがり火や提灯の明かりが川面に揺れる中、夜空に咲き誇る大輪の花火は圧巻。水面に映る花火との競演は、「火と水の祭典」と称され、見る人々を魅了する。天神祭の花火は、大阪の夏の夜を鮮やかに彩る、まさに夏の風物詩だ。
【問】大阪天満宮06(6353)0025【住所】大阪市北区天神橋2ー1ー8
街の未来を願い 過去に祈り捧げる
水都くらわんか花火大会(枚方市 ・ 高槻市)

9月21日(日)19:10~
淀川河川公園 枚方地区・大塚地区
約5000発
「水都くらわんか花火大会」は、2022年に復活した、枚方市と高槻市を結ぶ枚方大橋周辺で開かれる花火イベント。今年は、枚方・高槻・交野の3市で生まれた4965人の子どもたちへの祝福と、亡くなった人への慰霊の想いを込めた100発をあわせて、計5065発の花火が夜空を彩る。
さらに、今年は「フードに力を入れた花火大会」を目指し、約100ブースのフードエリアが登場。屋台グルメはもちろん、こだわりのスイーツまで勢ぞろい。花火もグルメも主役の、心おどる夏の祭典だ。
【問】一般社団法人水都くらわんか花火大会 tel.050(5799)1139
【料金】ホームページで確認
音楽と共に舞い上がる!神戸彩る5日間!!
みなとHANABI 2025(神戸市)

10月20日(月)~24日(金)18:30~18:45
メリケンパーク
非公開
神戸のランドマークであるメリケンパークを舞台に、音楽とともに舞い上がる大迫力の花火。
今年も神戸の夜空を彩る恒例の花火イベントが5日間連続で開催される。平日開催のため、混雑が少なく、秋開催も相まって快適に花火を観覧することができる。
【住所】兵庫県神戸市中央区波止場町2-2
【主催】〝こうべみなとの夜〟実行委員会【料金】無料
迫力満点!県内最大規模の1万発!!
令和7年度 姫路みなと祭海上花火大会(兵庫県姫路市)

9月14日(日)19:30~20:45
姫路港(飾磨地区)
約10000発
兵庫県姫路市の姫路港で開催される花火大会は2025年、県内最大規模となる1万発の花火が打ち上がる注目のイベント。
尺玉や水上スターマイン、仕掛け花火など多彩な演出が次々と繰り広げられ、間近で迫力満点の光と音が楽しめる。
観覧は全席有料で、チケットが必要。詳細は公式サイトをチェック。
【問】姫路みなと祭協賛会事務局(姫路市産業振興課)tel.079(221)2504
【料金】全席有料※詳細はHPで7月上旬公表予定
夕陽百選のビーチ背景に全席指定でゆったり観覧
泉州夢花火 in 泉南(大阪府泉南市)

8月23日(土)19:30~20:30
泉南ロングパーク
非公開
関西国際空港を望む絶景のロケーション「泉南ロングパーク(泉南りんくう公園)」の開放感あふれる花火大会。「日本の夕陽百選」にも選ばれたサザンビーチを背景に、職人の技と最新技術が織りなす花火が夜空を鮮やかに彩る。
会場には多彩なフードトラックや縁日、大道芸パフォーマンスも登場し、花火が始まるまでの時間もたっぷり楽しめる。全席指定で、ゆったりと観覧できるのも魅力。
【問】一般社団法人泉州光と音の夢花火06(4708)6658(平日10:00~18:00)【料金】有料観覧チケット全席指定/ソファーVIP席(定員5人)13万2000円/パイプ椅子A席:一般8800円、小中生4400円/パイプ椅子B席:一般5800円、小中生2900円/パイプ椅子C席:一般4800円、小中生2400円/車椅子専用席:一般6000円、小中生3000円
花火を楽しむ豆知識
葛城煙火 花火師 喜田真史さんに聞きました!
Q.打ち上げ花火の中で一番大きな花火は、どのくらいの高さまで上がる?
A.世界一大きいと言われている四尺玉(直径約120㌢)は上空約750㍍まで打ち上がると言われています。

Q.花火は打ち上がってから何秒ぐらいで開くの?
A.大きさによって異なりますが約2~7秒くらいで開くように設計してます。
Q.花火によって開く時の音の大きさは違うの?
A.はい。やはり大きな花火ほど火薬の量も多くなるので花火の音は大きくなります。
また、大きな花火は高い位置で開くのでより遠くまで音が伝わります。
Q.花火にハートやスマイルマークなどの形が見える花火は、普通の花火と仕組みがどのように違うの?
A.星と呼ばれる花火の燃えている一粒一粒の部品を花火の玉の中に並べる時に、ハートやスマイルの形にならべて打ち上げています。
Q.打ち上げ花火の種類は、菊(きく)、牡丹(ぼたん)、冠(かむろ)、型物(かたもの)、万華鏡(まんげきょう)、柳(やなぎ)などがあるけど、どうやって作り分けているの?(火薬の種類が違うの?)
A.花火の種類の違いは火薬の薬品の配合と星と呼ばれる部品の詰め方で見え方が変わります。

Q.青や赤、黄など花火の色はどうやって出しているの?
A.花火の色は炎に金属をあてると火の色が変わる化学の炎色反応とよばれる変化を応用して多彩な色を出しています。例えば紅であればストロンチウム、青であれば銅など火薬にそれぞれ色の出る金属粉を混ぜています。
知ってた?
花火が打ち上がる時に「ヒュ~」と音が鳴って上がるのは花火の風切音ではないんです。花火の玉に笛の部品を取り付けてるんですよ。この部品を取り付けている花火だけが「ヒュ~」と音が鳴って打ち上がるんです。