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シンガポール系高級ホテル パティーナ大阪が開業

 シンガポールを拠点に世界有数のラグジュアリーホテルを展開するカペラホテルグループによる「パティーナホテルズ&リゾーツ」の日本第一号店となる「パティーナ大阪」が5月1日、大阪市中央区の難波宮跡に開業した。

大阪城と難波宮跡の間に開業したしたパティーナ大阪
大阪城と難波宮跡の間に開業したしたパティーナ大阪

 同ホテルはモルディブに続く2号店。同グループ内で最新のホテルブランドに位置づけられる「パティーナ」は〝美しい経年変化〟を意味し、ゲストが土地や人とのつながりを通じて新たな視点を得る「トランスフォーマティブ・ラグジュアリー」体験の提供を目指す。

 4階フロアすべてを占めるスパ&ウェルネス施設には、奥行20㍍、幅6㍍のプールを備え、大阪城公園を一望できる開放感あふれる空間になっている。

 また、国内ホテルでは初めて先進的なヘルステック機器を導入。単なるリラクゼーションにとどまらず、活力や健康促進を目的としたプログラムを提供する。

大阪城のパノラマビューを楽しめる室内温水プール
大阪城のパノラマビューを楽しめる室内温水プール

 客室は全221。いずれも50平方㍍以上で大阪でも最大級の広さ。長い歴史のある土地の記憶に着想を得た、和の趣を感じさせる落ち着いた空間が特徴だ。各室にはソファとしても利用できる畳スペースが設けられ、大阪城公園や難波宮跡公園の景観を楽しめる。角部屋にはバルコニーがあり、都市型ホテルには珍しい眼下に広がる景色を堪能できる。

 アジアを中心に成長してきた同グループは、年内に京都でも開業を予定。今後は東京や北海道への出店にも意欲を見せている。

 カペラ京都・パティーナ大阪のジョン・ブランコ統括総支配人は「大阪は京都や奈良へのアクセスが良いすばらしい場所。海外にまだ知られていない歴史や食文化など、大阪の魅力を伝えたい」と話す。

床から天井までの大きな窓のあるジュニアスイート。右側にあるのはソファとしても利用できる畳スペース
床から天井までの大きな窓のあるジュニアスイート。右側にあるのはソファとしても利用できる畳スペース

 日本一号に大阪を選んだ理由は「パティーナのブランド特性と完璧にマッチした。エッジが効き、にぎやかな部分との親和性があった」と説明した。

 同ホテルは大阪・関西万博や5年後に開業予定の統合型リゾート(IR)が立地する夢洲に、大阪メトロ中央線で直通。「万博を機に2030年のIR開業に向け、大阪はインフラ整備が進み、さらに活性化していく」と期待を寄せた。