〝ちびっこ棋士〟ら熱戦を繰り広げる 「こども将棋大会」、Asueアリーナ大阪メインアリーナで開催

駒形バルーンで記念撮影する参加者ら

 日本将棋連盟主催の小学生以下を対象とした「こども将棋大会(こどもテーブルマーク杯)」(JT・テーブルマーク協賛)が10月21日、Asueアリーナ大阪メインアリーナ(大阪市港区)で開かれ813人が参加し、〝ちびっこ棋士〟らは熱戦を繰り広げた。

 主催者を代表して日本将棋連盟常務理事、井上慶太さんが「今日はたくさんの方にご来場していただき、大阪大会はすごいなと圧倒されております。将棋は年齢に関係なく、自分で考えて決断して、結果を受け止める、自己責任というところがあります。将棋を通じて強い心を持つお子さんになることを願っています。今日一日将棋を楽しんでください」とあいさつ。また、テーブルマーク大阪支社長、 石川正則さんは「たくさんのおともだちと一緒に将棋を指す機会はなかなかないと思います。一局一局、一手一手を大切にしながら相手のおともだちに感謝の気持ちを持って将棋を楽しんでもらえればと思います。今日のこの大会がご家族にとって素敵な一日となることを祈念しております」と述べた。

 このあと、低学年部門(3年生以下)と高学年部門(4年生~6年生)の2部門、30ブロックに分かれて対局、子どもたちは日ごろのけいこの成果を発揮しながら熱戦を繰り広げた。決勝ステージに勝ち進んだ子供らは羽織・袴姿で優勝を掛けて対局、低学年は小林栄生君(芦屋市小学校3年)、高学年は坂井政士郎君(神戸市立本山第二小学校6年)が優勝の栄冠に輝いた。また、会場には詰め将棋クイズコーナーも設けられ、詰め将棋を楽しむ光景も見られた。また、自由対局も行われ、子どもたちには対局数や勝ち星数に応じて「将棋駒型消しゴム」がプレゼントされた。

 大会の後には同じ会場で将棋日本シリーズ、第44回JTプロ公式戦の準決勝第1局が指され、後手の藤井聡太JT杯覇者(竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖の全八冠)が永瀬拓矢九段に勝ち、決勝に進んだ。子どもたちはトップ棋士たちの真剣勝負の戦いを間近で観戦し、あらためて将棋の奥深さに魅了された。

低学年部門(3年生以下)
高学年部門(4年生~6年生)
会場全景
販売コーナー