文化祭で学生たちが盛り上がる中、1台のトラックが校舎の端に止められている。生徒一人一人に「献血していかへん?」と声をかけているのは「大阪銀橋ライオンズクラブ」の会員たち。
同団体は桜宮高校と協力し、同校の文化祭「SAKURAフェスティバル(11月11日開催)」で献血活動を行い、今年で3回目となる。当日は一段と冷える日だったが、20人以上が参加した。
献血をした高校2年生の坂井さんは「たまに献血の案内を見かけることはあっても、若者がいないので入りにくいなと感じていたので、学校という自分の身近な場所でチャレンジする機会ができてよかったです」と感想を話した。
駅や公園など、街なかで献血カーを見かけることはあっても、学校での取り組みはあまり多くない。同校の西田喜幸教頭に献血活動についての思いを聞くと「私自身も昔輸血を受けたことがあり、命をつないでもらった人間です。その時の恩返しの気持ちも込めてこの取り組みを応援しています。目に見えない人の命を助ける、という意味で寄り普及してほしいと思っています」と語った。
同クラブ会長の細川一夫さんは「いつもながら活気ある学生に頼もしさを感じました。またその子たちが献血をする姿を見て心が洗われました」とほほ笑んだ。