今年も受験シーズン本番を待ち構えていたかのように、日本列島に寒波が到来した。体調管理はもちろん地域によっては受験当日の交通事情を心配する受験生や保護者の心中を察するに余りある。
同世代の子を持つ親でもある記者も、健康にも天候にも恵まれた受験生は残り時間をせめて集中して勉学できる環境があればと老婆心ながら願うところだ。
折よく、記者の活動エリア内でセルフカフェ開店のニュースを聞き付けたので、自習スペースを探す学生の一助になればとその利用方法や仕組みを知るべく、現地を取材した。
飲み物1杯購入で、自習も作業もミーティングも24時間OK!
記者が訪ねたのは12月23日に開店したセルフカフェ谷町九丁目店だ。谷町通り沿いに面し、最寄りの谷町九丁目駅からも歩いて2分ほどの場所にある。
早速入店すると、利用条件の1杯を購入するためのドリンクサーバー(自動販売機)が目に飛び込んでくる。通常より高めの料金設定だが、利用料も込みだと考えるとむしろ安価だ。
採光が良く明るい店内は、ホワイトやブラウン系で揃えたナチュラルな空間の随所をフェイクグリーンや草花のイラストで飾り、リラックスして作業に没入できる雰囲気が漂う。
どの席にも電源が用意され、高速Wi-Fiも無料で利用できる。2室ある個室は予約制で、個室に限っては飲食の持ち込みもOKとのこと。
記者が利用した日中は3割程度の利用率で、それぞれが自習や打ち合わせに臨んでいた。24時間営業なので、早朝や深夜でも利用可能だ。
会話も通話もオンライン会議もOK!会員登録不要で利用できる点も魅力!
利用者が守るべきルールは「1ドリンク購入」と「飲食物の持ち込み禁止」ならびに「禁煙」で、「長時間離席したらドリンク再購入」や「使用したテーブルやイスの片付けおよび消毒」と「大音量での音楽や動画の視聴禁止」といったマナーも順守したいところ。
会話も通話もオンライン会議もOKなので、あちこちで話し声は聞こえるが、一般的なカフェやレストランの騒々しさの比ではなく、仕事や勉強、読書の妨げにならない程度。監視カメラが完全無人管理体制を補完している。
勉強なら図書館や自習室、作業や会議ならレンタルオフィスがあるし、通常のカフェやファストフード店でも読書や勉強、仕事は可能だ。もちろん家でもできる。
セルフカフェはそれぞれの良いところを掛け合わせたような場所であり、静かすぎずうるさすぎず、食事はないが時間を気にせずドリンクを楽しむことができ、家ほどくつろげない代わりに集中しやすい。会員登録せず利用できるのもいい。
取材したのは谷町九丁目店だが、セルフカフェは全国に展開中。受験生のみならず、集中できる環境を探している人はお近くの店舗を検索して利用してみてはいかがだろうか。
▪️セルフカフェ谷町九丁目店/大阪市中央区谷町9丁目5−16 バロンヴェールビル101
https://selfcafe.jp/