「和歌山毒物カレー事件」を多角的に検証したドキュメンタリー映画『マミー』

和歌山毒物カレー事件を追ったドキュメンタリー映画「マミー」(C)2024digTV

大阪・第七藝術劇場で公開

 「和歌山毒物カレー事件」を多角的に検証したドキュメンタリー映画『マミー』(二村真弘監督)が8月3日(土)から、第七藝術劇場(大阪・十三)で公開放映される。

 同事件は、1998年7月、夏祭りで提供されたカレーに猛毒のヒ素が混入。67人がヒ素中毒を発症し、小学生を含む4人が死亡した。犯人と目されたのは近くに住む林眞須美。凄惨な事件にメディア・スクラムは過熱を極めた。自宅に押し寄せるマスコミに眞須美がホースで水を撒(ま)く映像のワーンシーンは鮮烈で多くの国民の脳裏に刻まれた。

 2009年に最高裁で死刑が確定。林死刑囚は今も獄中から無実を訴え続けている。事件発生から四半世紀、同作は最高裁判決に異議を唱え「目撃証言」「科学鑑定」の反証を試み、「保険金詐欺事件との関係」を読み解いていく。