「親卒」で取り戻した自分軸 ラジオDJのU.K.さん初の自著 「生きづらさ感じる人は読んで」

 大阪人におなじみ、タレントでラジオDJのU.K.(楠雄二朗)さんがこのほど、自身初の著書となる「ONLY U. 親卒で才能を開花せよ!」(DO THROUGH出版)をアマゾン限定で発売した。直後に新着と売れ筋のランキングで2冠を達成。評判も上々だ。

「子育てに悩むお母さんや、上司や取引先の評価を気にする会社員に読んでもらいたい」と話すU.K.さん

 関西の芸能界で20年以上も活躍してきたにもかかわらず、「満足や至福を感じたことはなかった」というU.K.さん。そんな折りにコロナ禍が襲い、ほとんどの仕事がストップしてしまう。しかし、普通なら不安を感じる場面のはずだが、U.K.さんの心にわき出たのは解放感や爽快感だった。

 「なぜこんな気持ちになるのか」と不思議に思ったU.K.さんは、コロナ禍の時間を使って心理学や哲学などを研究。その結果、「亡き母の期待に応えようと、ずっと他人軸で生きていた」ことに気づく。

 実はU.K.さんの母親も過去に芸能活動をしていたが、子育てで仕事を断念。「その夢を託した僕への『期待』、世間への『自慢』、そして将来を『心配』してくれることが三重苦としてのしかかり、僕の生きづらさの原因になっていた」と明かす。

 自分自身を見つめ直し、〝親から卒業〟する「親卒」によって自信を取り戻すことができたU.K.さん。「同じように他人軸に生き、苦しんでいる人はたくさんいるはず。そんな人たちを救える参考書を作りたいと思った」のが出版の経緯だった。

 著書ではU.K.さんの生い立ちから芸能界での活動を振り返りつつ、「親卒」という表現で「自分軸」を取り戻した方法論をまとめた。さらに、自己実現に向かう具体的なメソッドを網羅。気持ちを整理し、良い思考パターンにフォーカスする「ウチソトシート」や、自己肯定感を持つための「クセ付け」表なども掲載している。

 「子育てに悩むお母さんや、上司や取引先の評価を気にして他人軸に生きる会社員に手に取ってもらい、新しい自分と出会うチャンスにしてもらえたら」と、熱を持って本音で書き上げた渾身の一冊への思いを込める。

 さらに、U.K.さんの情熱は出版だけに留まらない。今後はセミナーや講演などを通じ、現在の行き詰まった教育に一石を投じる構えだ。

 「他人軸で生きると楽しくない。本当の楽しさは自分軸から来る使命感。特に若い世代にこの考え方を広めていきたい」と、「学問のすゝめ」で日本を変えた福沢諭吉に習い、『親卒のすすめ』を掲げ〝令和の福沢諭吉〟を目指している。

アマゾン限定販売「ONLY U. 親卒で才能を開花せよ!」(DO THROUGH出版)