ちょうちんが連なる館内に、一つ目小僧や唐傘お化けなど、どこか愛嬌のある妖怪たちが潜む。大阪・弁天町の「空庭温泉大阪ベイタワー」(大阪市港区)で館内を〝あやかしの世界〟に変える「空庭妖怪祭」が9月30日まで開かれている。(竹居真樹)

同館は開業当初から、「風呂に入るだけではない施設」を目指し、「うちだけの強みをつくらなければ」と、役者が館内を歩き回るなど異色のエンターテインメントに力を入れてきた。コロナ禍でショーなどが一度途絶えたが、昨年からショーを本格的に立て直し、開業当初の魅力を取り戻そうとしている。
今回の企画についてマーケティング部の野山瞳さんは「夏らしくて、国内外、老若男女に分かりやすく伝わるものは何だろうと考え、妖怪が面白そうだと思った」と話す。来館者の約5割を訪日外国人客が占めることから、日本らしい世界観と親しみやすさを備えた「妖怪」に着目した。
館内には約30種類の妖怪が登場。41個の提灯に妖怪を描いた「妖怪回廊」のほか、ちょうちんを手に公式LINEから届くメッセージを頼りに館内をめぐる謎解きも展開する。ストーリーや仕掛けはスタッフがほぼ自前で制作した。
館内にあるカフェ「殿下茶屋」も期間限定で「妖怪かふぇ」に。「百目鬼(とどめき)のよふかしソーダ」(800円)、「妖怪まんまる焼き」(1個400円)など妖怪をモチーフにした限定メニューをそろえた。
土日祝日には殺陣(たて)などの経験を持つ役者による参加型のショーも実施。ネズミ小僧とおかっ引き役の掛け合いに妖怪を絡め、観客をいじりながら物語へ巻き込む。橋の上で殺陣を披露し、最後は観客も猫又(ねこまた)のお面うちわを手に妖怪音頭を踊る。
野山さんは「開業当初の少し尖った〝遊べる施設〟をもう一度取り戻したい」と話した。
営業は午前11時~午後11時(最終入場は同10時)、不定休。オリジナルショーは土日祝(1日4回)。入館料は大人2310円~(変動制)、70歳以上1800円、子ども(4歳~小学生)1320円、4歳未満無料、入湯税150円が必要(大人、70歳以上のみ)。


百目鬼(とどめき)のよふかしソーダ800円、
輪入道の鬼火ソーダ800円、妖怪まんまる焼き1個400円

