大玉のスイカや「星空舞」のおにぎりなど、鳥取の魅力発信
夏休みを控え、鳥取県の観光をPRする催し「まるごととっとり夏あそびin OSAKA」(鳥取県、週刊大阪日日新聞社主催、新日本海新聞社大阪本社特別後援)が24日、門真市の複合商業施設「ららぽーと門真・三井アウトレットパーク大阪門真」で開かれた。館内では旬を迎えた大玉のスイカやブランド米「星空舞」のおにぎりが振る舞われたほか、ご当地の伝統芸能の実演もあり、家族連れらで終日にぎわった。
同施設は今春にオープンしたばかりで、大阪市鶴見区で開かれていた初夏恒例の催しを、そのまま会場を移して初開催。吹き抜けの構造が特徴的なセンターコートでは、切り分けたスイカやおにぎりの試食会のほか、「しゃんしゃん傘踊り」や「麒麟獅子(きりんじし)舞」といった伝統の祭りも披露した。
平井知事(鳥取)来阪、体験イベントで賑わう
午前10時半からのオープニングには、同県の平井伸治知事がスイカ柄のネクタイ姿で登場。旬のスイカやイワガキを紹介したほか、新施設を取り上げて「鳥取は『ららぽーと』はないが、『ぼーっと』できる」とおどけて会場の笑いを誘うと、最後は「砂丘ある鳥取県へさっきゅう(早急)に来てください。おいしいものとっとりまーす」と持ち前の駄じゃれで締めくくった。
特設ステージでは伝統芸能を披露し、観光地をアピールしたほか、県の特産品を用いた「下駄(げた)積み」や「スイカ割り」など参加型の催しもあり、買い物客らで会場が賑わった。
「ゲゲゲの下駄積み大会」は、同県境港市出身の漫画家、水木しげるさんの代表作「ゲゲゲの鬼太郎」にちなんだ余興。1分の制限時間内で、30個近く積み上げたつわものも。
「スイカ割り大会」は、スイカを模した風船を置き、目隠しをした人と誘導役が2人一組でチャレンジ。マスコットバットを振り下ろし、風船を割るまでの時間を競うゲームで、なかなか割れずにどよめきが起きる場面もあった。
また、舞台には二十世紀梨がモチーフで、県の顔でもあるマスコットキャラクター「トリピー」に加え、昨年誕生した、弥生人がモチーフのマスコット「あおやかみじろう」も登場。愛らしい笑顔で手に土器を握り、首には勾玉(まがたま)を身に着けたゆるキャラで、鳥取市内の国史跡、青谷上寺地遺跡をPRしている。2体そろっての撮影会もあり、家族連れらが笑顔で記念写真に納まっていた。
他に、鳥取砂丘の「砂の美術館」が出張しての砂像づくり、遺跡にちなんだ古代の組紐(くみひも)づくりの体験コーナーも並び、県内各地の自治体や団体の担当者らが夏の見どころや物産を紹介した。
親子でステージを楽しんだ大阪市鶴見区の会社員斎藤淳さん(37)は「面白くて良い企画。傘踊りは伝統的な中にも新しい要素があり、華やかですてきだった。(試食した)スイカも甘く、『白バラ』が大好きなので買って帰りたい」と満足そうだった。