学童で〝実験〟人気、新田小(豊中市)の子どもたちがサイエンス体験 ポピンズが放課後学び支援

理科実験教室「バスボムをつくろう!」で、クエン酸と重曹の反応について説明する講師。子どもたちは興味津々で話に聞き入っていた=豊中市立新田小学校放課後こどもクラブで

 豊中市立新田小学校(同市上新田)で9月13日、放課後こどもクラブに通う児童を対象とした「放課後select」の特別プログラムが開催された。今回は10月から始まるサイエンスプログラムのトライアルとして実施され、1~4年生の児童23人が「バスボムづくり」に挑戦した。

 「放課後select」は、市が実施する学童保育の時間を活用した習い事支援事業。新田小の放課後こどもクラブ教育では、子育て支援事業大手のポピンズが教育メニューを提供する。保育園で培った英語・音楽・体操などのカリキュラムをもとに、放課後の学びとしても好評を得ている。

 この日は理科受験教室などを運営する「ハマリカラボ」が講師を務め、まず子どもたちに「入浴剤をお湯に入れるとどうなるかな?」「なぜ泡が出るのかな?」と問いかけながら、クエン酸と重曹が反応して二酸化炭素を発生させる仕組みを学習。身近なすっぱいものや苦いものを挙げる場面では、多くの子どもが手を挙げ、積極的に意見を交わした。

 仕組みを理解した後はいよいよ実験開始。クエン酸と重曹を計量し、食紅で色づけしてオリジナルのバスボムを成形した。完成した作品は1~2日後に固まり、自宅で使えるという。子どもたちは「理科の授業では観察が多いけど、実験ができて楽しかった」「また参加したい、違う実験もやってみたい」と笑顔を見せた。

バスボムづくりに取り組む子どもたち。材料を混ぜる手つきも真剣そのもの

 保護者からは「家ではなかなかできない体験ができてありがたい」「のびのびと取り組む姿を見られてうれしい」といった声が寄せられた。

 ポピンズの担当者は「当社のテーマは〝GLOBAL&STEAM〟。国際感覚と理数的探究心を組み合わせ、立体的な学びを促しています。子どもたちが互いに観察結果を共有し合い、自然に探究心を育んでいたことが印象的でした」と話す。

 また、ハマリカラボの講師は「身近なものから理科の奥深い世界へと導くことで、子どもたちは自ら調べ、学び、行動する姿勢を身に付けていきます」と語った。

 10月からは全6回(1学期間)での本格実施を予定しており、定員は24人。料金は1学期あたり2万4千円(税込)。土曜日に開催される予定だ。

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