多彩なカラーに軽さ、丈夫さなど時代とともに変化するランドセル。日本かばん協会に属するランドセル工業会はこのほど、ランドセルの購入に関して4月に入学した小学生の親に実施した調査結果を発表した。
購入の決め手では、カラーやデザインが重視される傾向はここ数年変わらず。次いで「軽さ」「丈夫さ」「背負いやすさ」の3つがほぼ同レベルの結果となり、「機能性」など総合的に判断される傾向が見られた。
購入した色については男子は「黒」が主流だが、比率は年々減少傾向。今年は57％と初めて6割を割り込み、ベースカラーの選択に広がりが見られた。女子は「紫」や「ピンク」が近年の人気色だが、今年は特にパステルカラーの人気が高まった。過去の定番色「赤」は12％に低迷している。
検討を始めた時期では、例年同様に4、5月がピークとなり、大半は夏までに検討を始めている。実際の購入時期では、5人に1人が5月で最も多く、次いで8月、6月、7月と7割弱が夏までに購入していた。
最後に全国の購入平均価格は5万8524円と、昨年に比べ約2000円上昇。素材の値上がりもある一方、3万円を切るモデルもあり選択肢は多彩になっている。