映画教材で学ぶ平和の尊さ 門真・みらい小で特別授業

 門真市立みらい小学校で7月14日、6年生約100人を対象に平和学習が実施された。教材として用いられたのは、昨年同市で上映会が行われた映画「ドクちゃん―フジとサクラにつなぐ愛」を基に構成された特別カリキュラム。

 当日は、本作のプロデューサー・リントン貴絵ルースさんも来校し、「ドクさんは平和のために、自らのすべてをさらけ出して語ってくれた。平和は話し合い、語り継ぐことで守られる」と児童に語りかけた。

 授業では、「平和とは何か」をテーマに活発な意見交換が行われ、戦争の悲惨さや平和の意義について理解を深めた。この授業を企画した、特定非営利活動法人「美しい世界のため」の内本年昭理事長は「平和授業を行う学校は多いが、教材を一から作るのは大変。今回のようにパッケージ化すれば、全国の学校にも広げやすい」と語る。

 教材作成には、教科書執筆の経験もある同校の杉江ゆかり校長が協力し、生徒が主体的に考え、意見を出し合える内容となっているという。内本理事長は「意見交換を通じて、戦争の悲惨さだけでなく、自分の周囲の人間を思いやる心が平和につながることを学んでほしい」と期待を寄せた。