「全ての人に平等な機会を」アイスランド大統領が万博ナショナルデーに来日

 アイスランドのナショナルデーに合わせて来日していたハトラ・トーマスドッティル大統領が万博会場を訪問。
 29日に万博会場を訪れたトーマスドッティル大統領は、午前中に国連パビリオンでのトークイベントで関西の若者と議論し、その後ウーマンズパビリオンでは、女性の社会進出の重要性を語り、午後からはアイスランドを含む北欧5カ国で共同出展しているノルディックパビリオンを訪問し、館内を視察。
 夕方からはEXPO ナショナルデーホール「レイガーデン」でスピーチを行ったり、アイスランドのシンガーらによるパフォーマンスを鑑賞。

 スピーチでは、「両国は長く友好な関係を維持していて、自分が25年前にアイスランドで初めての寿司屋と焼き鳥屋を開店させたことも貢献しているはず。ジェンダーギャップを埋めるには女性だけでなく男性も含めた全員が参加することが重要。今回が初めてのアジア訪問だが、今後はもっと多く訪問することは間違いない。社会は分裂よりも協力を選択することでより平和になり、全ての人に平等な機会を確保することでより公平となる」と語り、「両国の関係を強化していきましょう」と締め括った。

 アイスランドは世界で初めて女性大統領が誕生した国で、彼女はアイスランドで史上2人目の女性大統領。社会全体でもジェンダー平等が進んでいて、ジェンダーギャップ指数では15年連続で世界一位を維持している。