万博で千人太鼓披露 年齢、国籍、障がいの壁越え、音を重ねる

 今年7月3日、大阪・関西万博の屋外イベント会場「EXPO アリーナ『Matsuri』」で、1000人規模の和太鼓演奏「千人太鼓」が披露される。参加者は国内各地に加え、ノルウェー、アメリカ、オーストラリアなど海外からも集まる。

万博で千人太鼓を披露する「堺太鼓」のメンバー
万博で千人太鼓を披露する「堺太鼓」のメンバー

 プロジェクトを主導するのは、堺市を拠点に活動する和太鼓団体「堺大鼓(さかいだいこ)」代表の筧純子さん。いじめに苦しんでいた当時小学生の娘が「輝ける場所を作りたい」という思いから、20年前に太鼓教室を〝身一つ〟で立ち上げた。以来、堺大鼓は障がいのある子どもや高齢者も含め、誰もが一緒に演奏し、成長できる場として活動の幅を広げてきた。

堺太鼓代表の筧純子さんとメンバーの金田倖親さん
堺太鼓代表の筧純子さんとメンバーの金田倖親さん

 「太鼓は音だけでなく、思いを伝えられる楽器。参加者一人ひとりの願いや想いが、音に乗って届いてほしい」と筧さん。年齢、国籍、障がいの有無を越えて、多様な人々が一体となり、迫力ある演奏を繰り広げる壮大な催しとなる予定だ。