【もう一つの万博の顔】スペイン館のネットワーキングイベントに参加 活発な国際ビジネス交流

 以前に書いたレストランとタパスを紹介した記事がきっかけで、スペインパビリオンで開催されたネットワーキングイベントに招待されたので参加してきた。

 イベントは、レストランのシェフやパビリオン建設を請け負った建設会社社長などに感謝の意を伝えるもので、その後は同館併設のレストランでタパスとワインで交流した。スペインからは同国の農業・漁業・食料大臣ルイス・プラナス・プチャデス氏や同商工会議所 事務総長のインマクラダ・リエラ・イ・レネ氏などが列席していた。

 立食会はタパスとシャンパンから始まり、次々とスペインワインがボトルで登場。スペイン人による開会挨拶の後は自由歓談。

 万博の表側ではパビリオンを楽しむ来場者で賑わっているが、裏側ではこういうイベントが連日、各パビリオンの見えないところで行われているのだ。これらのイベントは今後、ビジネスが成立したり、投資がなされたりして、長期にわたり世の中や経済にとって成果をあげていくことになる。

 また、万博効果といえるかもしれないのが、万博会場内だと政治的問題や国際問題を抱えている国同士でも比較的自由に話ができること。万博は平和の祭典であり、参加している人たちは国籍や人種で態度を変えるような人たちではないので、かなり闊達(かったつ)で自由な会話が交わされている。これも見えない国際貢献といえるだろう。