万博フランス館で表彰式、キッズポスターコンテストに大阪の小学生3人が受賞 作品はバス停広告に

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万博フランス館で「キッズポスターデザインコンテスト2025」贈賞式

 2025年大阪・関西万博のフランスパビリオンで8月21日、「キッズポスターデザインコンテスト2025」の贈賞式が開かれた。今回のコンテストは、エムシードゥコー社が毎年開催している公道広告のポスターデザインコンテスト「JSSA(Japan Sixsheet Award)」のキッズ版として、大阪・関西万博開催を記念し特別に企画された。「世界に伝えたい日本の魅力」と「愛で2つの存在をつなぐ赤い糸」をテーマに作品を募集し、全国から300点を超える応募が寄せられた。

 高学年の部金賞は堺市立金岡南小6年の宋知娜(そん・じな)さん。「Promise for love and peace」と題した作品で、「肌の色や国、文化の違いに関係なく、人と人がつながることの大切さを表現しました。世界中の人が仲良くなり、愛があふれる平和な世界を作りたい」と話した。堂々と描かれたエッフェル塔と、点描による光の粒子が印象的で、愛の讃歌を生んだフランスを想起させる表現が高く評価された。

大阪府からの受賞者。高学年の部金賞 宋知娜さん(左)、銀賞 土居果乃花さん(右)、低学年の部 銀賞 土居青瑚さん

 低学年の部金賞は、富山市立奥田小3年の奥谷眞帆さん「むげんの糸」。奥谷さんは「世界中のすべての人やいろいろな生き物の心が、たくさんの糸で世界と繋がっている様子をイメージしました」と語った。伝えたいことが明確で、人や動物、地球が等しく赤い糸で結ばれ、世界平和を表現したメッセージ性が評価された。

低学年の部金賞を受賞した奥谷真帆さん(下段左)と家族

 また、高学年の部銀賞は高槻市立阿武山小4年の土居果乃花さん「どうだい?海外殿。」。低学年の部銀賞は同小2年の土居青瑚さん「教えてあげたい。おせちの味。」で、姉弟そろっての同時入賞となった。

 このほか、高学年の部銅賞は静岡県の羽田笑舞さん(4年)「伝統のサクラとあこがれの駿府城」、低学年の部銅賞は岡山県の有本充希さん(2年)「みんなでぱくぱくわがし」、フランスパビリオン賞は北海道の縄乃々香さん「わかちあうって、愛だね」が受賞した。

 審査を務めた多摩美術大学名誉教授の中島祥文氏と、コピーライターの国井美果氏は「“好き”があふれ、作者の想いが伝わる作品が多かった。低学年は純粋で微笑ましく、高学年はテーマが明確で技術も高かった」と総評した。

 これらの優秀作品は、エムシードゥコーのバス停広告で掲示される予定となっている。