大阪・関西万博では、会期中毎晩、会場全体に響き渡る音楽とともに、大規模なドローンショーとライトアップ演出が来場者を魅了している。夢洲の夕暮れ空には、毎日1000機ものドローンが舞い、「願い」をテーマにしたモチーフで夜空を鮮やかに彩る。

万博会場では屋外のどこにいてもドローンショーを楽しめる設計となっているが、噴水ショーやプロジェクトマッピングで〝没入体験〟をするなら、海側のウォータープラザ付近がおすすめだ。
会場では大屋根リングからの観覧が人気で、特に南空を背景に静かに始まるドローンショーを、混雑を避けながら鑑賞できる点が好評だ。記者が訪れた日は、東ゲート近くの大屋根リングから眺めたが、音楽や噴水ショーの演出は届かないものの、幻想的な紫のライトに照らされた大屋根リング越しに、ドローンが織り成す光の芸術を存分に楽しむことができた。

ショー終了後はパビリオンが一斉に閉館し、駅へ向かう人波が一気に押し寄せる。帰路の混雑は避けられず、時間帯によっては相応の覚悟が必要だ。
なお、会期中の17時以降に入場できる「夜間券」は大人3700円で販売されており、夜の万博の魅力を気軽に味わう手段として注目されている。また、酷暑前の7月18日まで有効な「前期券」は大人5000円で、朝から夜まで満喫できる。