アーティスティックなデザインの男の子と女の子の像が置かれているセルビアパビリオン。
子どもの像が象徴するのは「遊び」だった。遊びは全ての原点であり、そこから様々なものが生み出される、ということが最初に説明される。
セルビアの人たちが録音した声を聞いたり、自分の声を録音したり、と少し遊びの要素の入った体験型展示がある。壁に設置された装置にビー玉を入れると仕掛けの中を通って一番上まで行き、そこから今度は落ちて行くのだが、落ちる場面は壁に表示されているデジタルのコースを通り、最後に本物のビー玉がまた出てきて元の位置に戻るという仕組み。
このデジタルのコースの隣には様々な人のコメントが掲載されているのだが、3面あるうち、1面目は有名人やスポーツ選手、2面目は医師や科学者、そして3面目は子どもたちとなっている。
ほかにはデジタルワールドで自分のアバターをデザインしていく体験も用意されている。プリクラで撮影後に写真をデコレーションして楽しめる。各自がデザインしたアバターは、その横の壁に現れるので他の人のアバターと見比べたりしていた。
展示はここまでで、パビリオン全体を通して、「遊び」を通して何かをやり遂げる技術や技を身につけたり、新しいことに挑戦して、創造性を高めたり、未知のことを知ったり、知ろうと努力したり、他人との関わり方やコミュニケーションの取り方などを学んだり、と「遊び」がいかに大事かを伝えようとしている。
セルビアは、首都ベオグラードが2027年に予定されているミニ万博の開催地になっているので同館のコンセプト「浮遊する森(Floating Forest)」を大阪で披露し、27年にも継続して展開していく予定だそうだ。