長らく閉鎖されていたアンゴラパビリオンは、アフリカ諸国の中で唯一の独立パビリオン(タイプX)。再開と同時に列ができる人気ぶりだ。インドと同じく、満を持しての登場で注目が集まっている。そんなアンゴラパビリオンの館内を覗いてきた。
館内に入ると50人弱が1つのグループになって室内に置かれたイスに座って映像を見る。一部実写とCGアニメで展開されるストーリーは、パビリオンの責任者の一人で80歳の人が書いた物語を映像化したものらしく、実話でもあり、創作も含まれているという。
ストーリーは、アンゴラに住む少女チッソラが蚊に刺されてマラリアに罹患してしまい、伝統的な治療法の薬草や祈祷では回復せず、都会の病院に移送されて近代的な医療の力を借りて回復していくまでを、少女の一人称のナレーションで綴っている。
後半はその経験を経て、少女が医療の道を志し、実際に医療従事者となって他の人たちを助ける活動をしているところまで紹介している。
映像が終わって隣の部屋へいくと、その映像に登場した人物たちが自分目線で、それぞれに語りかける映像が用意されていた。
願えば、頑張れば、夢は叶う、ということ伝え、アンゴラにとって健康に関する教育、医療の充実や最新技術の導入、人材の育成は大事だというメッセージがそれぞれに込められていて、教育的でモチベーションを高めるコンテンツになっていた。
カフェスペースが広々と取られていて、こちらは並ぶ必要もなく、出入り自由なのでちょっと休憩に立ち寄ってみるのも良いかも。
綺麗なトイレも自由に使えるし、飲み物も販売しているので、アルコールやソフトドリンクなどを購入できる。
日本語がわかるスタッフもいるし、陽気な現地スタッフもいて、かなり楽しい。今後アートイベントなどの開催も考えているそうだ。