大阪府立狭山高校(大阪狭山市)で2月10日、地域資源を活用した理科教育の在り方について、生徒たちが4つのグループに分かれて発表を行った。

今回の取り組みは、昨年12月に同校で行われた大学模擬ゼミで「地域ならではの資源をどう学校の理解教育・科学教育に取り込めそうか」をテーマにスタート。冬休みを通じて生徒自身が研究成果をまとめ、発表する場となった。
優秀賞に輝いたのは同市ならではの生き物の生態に迫ったグループ。
プレゼンは「〇〇の秘密にせまる」と題してクイズ形式でスタートし、「天敵に襲われると尻尾を切る」「ジグザグに走って逃げる」など生態の特徴を説明。○○の正体はリスで、同市にある地域資源、西日本で唯一のリス園に結びつけた。
審査員からは「資料の作り方や発表の見せ方が優れていた」と高評価を受けた。
今回の講師で審査員も務めた四天王寺大の仲野純章准教授は「『他にはないオリジナルな視点』を意識することも重要だ。他の地域でも似た取り組みがあるかもしれないと思われないよう、自分たちの提案の『オリジナリティー』はどこにあるか、そのポイントを明確に主張すれば、より説得力のある発表になる」と話していた。