チェコパビリオンは9月5から8日にかけて、ピルゼン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏を開く。

ピルゼン・フィルハーモニー管弦楽団は、100年以上の伝統を誇りチェコ共和国だけでなく、国外でも幅広く活動。これまでにミュンヘンのガスタイク、シュトゥットガルト、リンツのブルックナーハウス、ベルリンのメルセデス・ベンツ・アリーナ、ウィーンのシュタットハレ、チューリッヒのトーンハレ、プラハのルドルフィヌム、 O2アリーナなど、ヨーロッパの名⽴たるコンサートホールで演奏し成功を収めてきた。
チェコ国内では、プラハの春やドヴォルザーク・プラハへ複数回出演。 CD作品も多く出版しており、アントニーン・ドヴォルザークの狂詩曲全集(指揮︓トマーシュ・ブラウナー) とボフスラフ・マルティヌーのチェロとオーケストラのためのアンサンブル作品(チェロ︓ペトル・ノウゾフスキー、指揮︓トマーシュ・ブラウナー)はともに批評家から⾼い評価を受け、2017年クラシック・プラハ・アワードの年間最優秀レコーディング部⾨を受賞。
近年の新作には、ARS Produktionからリリースし、ドイツの権威あるオプス・クラシック賞にノミネートされた。エルマン・ヴォルフ=フェラーリ(ソロ・ヴァイオリニスト:アルバン・バイキルヒャー、指揮︓岩崎宙平)や、「⽇本とチェコのインスピレーション」と題した、伊福部昭とレオシュ・ヤナーチェクの作品を収めたCDを発表しヨーロッパや⽇本の著名な批評家から⾼い評価を得た。このCDは前述のOpus Klassik賞にもノミネートされた。
2024年末には、オーストリアの有名な⾳楽会社Gramolaより、リヒャルト・シュトラウスの交響詩『英雄の⽣涯』(指揮 ︓レミー・バロト)をリリース予定。
昨シーズンには⼈気テノール歌⼿アンドレア・ボチェッリ⽒とともにウィーンとチューリッヒでのコンサートツアーを⾏い好評を博した。歴代⾸席常任指揮者・監督には、ヴァーツラフ・ターリヒ⽒、マルティン・トゥルフスキー⽒、リボル・ペシェク⽒、イジー・ビエロフラーヴェク⽒が名を連ねており、2021/2022シーズンからは岩崎宙平⽒が就任。 2015年欧州⽂化⾸都ピルゼンのプロジェクトの実施にも⼤きく貢献し、⻑年にわたり国際的かつ学際的なフェスティバル「スメタナの⽇」や⾳楽友の会室内楽シリーズ等を主催。

演奏を聴くためには、整理券が必要で、整理券はパビリオンが開館してから、チェコパビリオンにて配布する予定。入場無料。チケット1枚につき、指定日時に1人のみ入場可能。 指定時刻の15分前に開場(※1)。
(※1)指定時刻を過ぎると入場不可。整理券は座席を保証するものではなく、収容人数の都合により立ち見となる場合あり。車椅子を利用者は、1枚の整理券で付添1人まで同伴可能。3歳未満は、膝上での観覧の場合、整理券は不要。紛失された場合、再発行不可。

スケジュールと各日の演目・演奏者は以下の通り。
▶9月5日(13:30–14:00、14:30–15:00、16:00–16:30、17:00–17:30、18:30–19:00、19:30–20:00)
Program 1:チェコ組曲 作品39
Program 2:アントニーン・ドヴォジャーク:弦楽セレナーデ ホ長調 作品22
Program 3:アントニーン・ドヴォジャーク:弦楽セレナーデ ホ長調 作品22(抜粋)
伊福部昭:弦楽のための日本組曲 ―「盆踊」
Program 4:アントニーン・ドヴォジャーク:管楽セレナーデ 二短調 作品44
オーケストラ: ピルゼン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮: 岩﨑宙平(首席指揮者)
▶9月6~7日(両日12:00–12:30、13:00–13:30、14:00–14:30、16:00–16:30、17:00–17:30、18:00–18:30)
Program 5:アントニーン・ドヴォジャーク:カプリッチョ
ロマンス へ短調 作品11
「わが母の教えたまいし歌」― ジプシーの歌 作品55 第4曲(クライスラー編曲)
オルガ・オスモリンスカ: ヴァイオリン
佐久間翔子: ピアノ
Program 6:アントニーン・ドヴォジャーク:ロンド ト短調 作品94
森の静けさ 作品68/5
スラブ舞曲 第3番 イ長調(変イ長調)作品46/3
スラブ舞曲 第8番 ト短調 作品46/8
ヤン・ネチャスキー: チェロ
佐久間翔子: ピアノ
Program 7:アントニーン・ドヴォジャーク:ピアノ三重奏曲第4番「ドゥムキー」作品90
オルガ・オスモリンスカ: ヴァイオリン
ヤン・ネチャスキー: チェロ
佐久間翔子: ピアノ
▶9月8日(12:00–12:30、13:00–13:30、14:30–15:00、15:30–16:00、17:00–17:30、18:00–18:30)
Program 1:チェコ組曲 作品39
Program 2;アントニーン・ドヴォジャーク:弦楽セレナーデ ホ長調 作品22
Program 3:アントニーン・ドヴォジャーク:弦楽セレナーデ ホ長調 作品22(抜粋)
伊福部昭:弦楽のための日本組曲 ―「盆踊」
Program 4:アントニーン・ドヴォジャーク:管楽セレナーデ 二短調 作品44
オーケストラ:ピルゼン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:岩﨑宙平(首席指揮者)
9月5日と8日はオーケストラ演奏会、6日と7日は室内楽演奏会。ほかでは聴くことのできない貴重な演奏会なので、興味のある人は鑑賞してみては。