守口市南寺方東通2丁目に今夏、旅館「RYOKAN 優勝館」が開業した。館主は、香川県琴平町で江戸末期創業の老舗「つるや旅館」を25年間経営してきた小寺達也さん。築50年の古民家を改修し、日本庭園や檜風呂を備えた全4室の〝隠れ宿〟として再生した。
庭を望む和風レストランでは、「ガッツリ優勝館御膳ランチ」(1200円)などが人気で、連日多くの客が訪れる。生駒山系から運んだ自然石や枝垂れ紅葉が季節の移ろいを演出し、落ち着いた空間で食事を楽しめる。建物は宮大工による伝統工法で建てられ、太い梁や柱が往時の趣を残す。
小寺さんは大学まで野球に打ち込み、中学野球の指導経験もあることから、スポーツ合宿の受け入れにも積極的。宿泊は一泊二食付きで1万5850円からで、守口市駅からの送迎もある。
「静かな場所だからこそ、特別な時間が流れる宿にしたかった」と小寺さん。老舗旅館で培った経験をもとに、地域に新たな魅力を発信している。
