大阪松竹座、100年の歴史に幕 道頓堀の象徴が姿消す

 大阪・道頓堀にある大阪松竹座ビルが、来年5月の公演を最後に閉館することが明らかになった。経営する松竹が8月28日に発表した。建物本体や電気・空調設備、エレベーターなどの老朽化により、劇場としての維持が困難になったためとしている。
 大阪松竹座は1923年、大阪初の本格的な洋式劇場として誕生。当初は「活動写真館」として開業した。戦後は映画館として親しまれたが、94年に一時閉館。97年に演劇専用劇場として再開されて以降は、歌舞伎や現代劇、落語、ライブなど多彩な演目を上演し、2023年には開場100周年を迎えた。
 閉館後も、歌舞伎をはじめとする興行は大阪市内の別会場で継続される見通しだが、建物の跡地活用については「未定」としている。

来年5月の公演を最後に閉館が決まった大阪松竹座ビル
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