守口市の住宅街に築１００年の古民家を改装した小さな複合ショップが１１月２３日、誕生した。
椰子の木やサーフボードが飾られた海辺のカフェのような外観が目を引き、店内に一歩足を踏み入れると、古民家の趣をそのまま生かした、どこか懐かしさを感じるレトロな空間が広がる。照明や装飾、小物には昭和アンティークが散りばめられ、柔らかな光と木のぬくもりが、ゆったりと時間の流れる特別な雰囲気を作り出している。
古民家カフェ「SLÖW COFFEE」を切り盛りするのは、ニュージーランドで本格的にコーヒー修行を積んだツワモノでフォトグラファーでもある吉藤仁乃さん。こだわり抜いた豆選びから抽出まで、一杯ずつ丁寧に淹れるスタイル。自慢のエップレッソマシーンで淹れてもらったコーヒーは、深いコクと香りに思わず息をのむ。「ここにしかない一杯を届けたい」という店主の思いが宿る。
一方、隣の美容室「Ralala」を経営するのは、義姉の吉藤 梨加さん。来店客にしっかり寄り添い、髪質や癖（くせ）に合わせたカットを得意とする実力派だ。親しみやすく、何でも相談しやすい〝気さくさ〟も魅力の一つ。仕上がりの満足度が高く、リピーターが多いのも納得だ。
店内には、職人の手で作られた鞄が並ぶスペースも。使い込むほど味わいが出るレザーや、個性的なデザインなど、〝お気に入りに出会える場所〟として評判になりそうだ。日常の中でちょっと寄り道したくなる場所コーヒーを飲みに立ち寄ったり、髪を整えたり、鞄を眺めたり。古民家ならではの温かさに包まれた、心がほっとする複合スポットになりそうだ。
■古民家カフェ SLÖW COFFEE／Instagram@slow_coffee_2025
■美容室 Ralala／守口市東光町２－５－２