【子育て座談会】ニチニチ女子の悩みをU.K.がズバッと解決!

 大阪人におなじみ、タレントでラジオDJのU.K.(楠雄二朗)さんは2児のパパ。関西の芸能界で20年以上も活躍する一方、今まで満足や至福を感じたことはなかったそうです。でも、〝親から卒業〟する「親卒」によって自信を取り戻せたU.K.さん。今は子育てに悩むママ達を救うべくさまざまな活動をしています。そこで今回、同じように子育てに悩んでいるニチニチのママ記者5人を交え、座談会を開催!(若干、持論強めです笑)(文まとめ:竹居真樹)

 シュナイデル 1歳の息子がいます。言葉が話せないので意思疎通がまだ未熟なのですが、私の言っていることはある程度、理解しています。その息子は〝イヤイヤ期〟が始まりつつあり、〝イヤ〟をどこまで受け入れれば良いのか…。

 U.K. なるほど。僕は受け入れる必要はないと思います。例えば、子どもがぐずったら何かに意識をそらせるとか。ただ否定するのはNGです。あと〝こうしなさい〟という助言という名の説教は良くないです。

 シュナイデル お片付けも今から習慣づける方がいい? まだ早い?

 U.K. いいですね! した方がいい。ゲーム感覚で一緒に楽しんではどうですか?
 これして、あれして、と指示を出すのはNGです! 子どもは否定された気持ちになり、イライラしますからね。アドバイスでさえ落ち込む場合もあります。あまり片付けに興味がなく遊ぼうとしたら「遊ばないよ!」ではなく、「これは後にしようね」と声をかける。
 最近、よく聞く言葉に〝自己肯定感〟ってありますよね。僕はその言葉が好きではありません。自己肯定感が上がる下がると言うからおかしくなっていると思います。自分に自信を持てれば気にならなくなる。まだ1歳だし、これからどんどん自信をつけさせてあげてください。

 松尾 子どもがスイミングに行くのを嫌がります。嫌がる習い事、辞めさせるべき?

 U.K. それは基準が何かですね。サッカーや野球って、上手いに越したことはないと思いますが、スイミングを習得していると役に立つ。例えば、泳げるようになればおぼれないですし、日本は災害が多い国でもあるので、おぼれる人を助けてあげられる。人のために何かしてあげられるとか、命を救えるとかそこが判断の基準だと思います。どうしても子どもが行くのを嫌がるなら「今回は休もうね、その代わり次は絶対に行くって約束しようね」と交渉する。無理強いせず子どものペースを親が見極めてあげたらいいんじゃないでしょうか。

 内田 4歳半離れた兄妹がいます。手のかからなかった兄に比べ、ちょっとやんちゃな妹。どうしても比べてしまい、しかる時に、つい「お兄ちゃんはそんなことしなかったよ」と言ってしまいます。

 U.K. 比べてしまう気持ち、分かります。でも、それは子どもに執着しているからです。子どもを〝自分の作品〟だと思っていませんか。子どもは子ども、お母さんの作品ではない。「私が産んだ子、立派にしたい、育てたい」と思うほど子どもにとっては生き地獄。否定された気持ちになるんですよね。
 私も母親の期待に応えようと必死でした。だって子どもはお母さんが大好きだから。そんなお母さんの思いに応えたいと思うほど子どもは苦しみます。まずは信頼してあげて、その考えを受け入れてあげて。

 西山 うちの子どもたち、よく姉弟げんかをするのですが、どうやって仲裁すれば良いか分かりません。二人の言い分を聞いている最中にもけんかが始まり「うるさーい!」と結局、怒鳴って終了。どちらかの肩を持つのも良くないし、萎縮させるんじゃないかとか。インターネットで「姉弟げんかを仲裁する方法」とかを検索し、情報に振り回されています。二人を納得させて終わらせる何か良い方法はないでしょうか。

 U.K. まずネットで情報を検索しないことですね。情報に振り回されて終わるだけだと思うので。うるさいと思ったらお母さんの気持ちをそのままぶつけたら良いと思います。
 子どもは愛されていれば受け入れます。どんな自分でも愛してくれていると分かっていたら「あ、またお母さん、怒ってるな」で済むじゃないですか。評価さえしなければ。これをしなければ愛されないと感じるのは良くないと思います。けんかをしてもお母さんが子どもたちを信じてあげていさえすれば、それで良いんです。
 お母さんは不安でいろいろと悩むけれど、心配するたびに子どもは不安ロードを歩き出してしまう。そうならないように、無理矢理にでも子どもを信頼してあげてください。
 肝心の姉弟げんかへの対処法ですが、お母さんが思っていることを素直にぶつけることだと僕は思います。

 竹居 小5と年長の男の子がいます。長男がいよいよ反抗期を迎え、たまに「うるさいなー」と攻撃的な態度をとります。私も腹が立ち、つい感情的になって長男とやり合ってしまいます。どう対応すれば良いのか困っています。

 U.K. まず同じ土俵に立って、押し合うのはいけません。僕の息子にも反抗期がありましたが、その時、「おお、きたなー、反抗期! 立派になったな〜、イライラしてるんやったら走っておいで」と言って茶化すんです。笑いに変えるんですよ。
 腹が立つのは「私に向かって何言ってんねん、育ててあげてるのに」という思いが強いからです。例えば「クソばばあ」って言われたら「クソばばあ言えた記念日、イエーイ!!」と拍手するとかね。そういう返しをいくつかストックしてはどうですか? それを繰り返せば徐々に子どもは反抗しなくなります。

 竹居 なるほど、笑いに変える。子どもが甘えているんだなと私自身が思えば良い?

 U.K. うーん、甘えてるんだなって認識も上から目線ですよね(笑)

 竹居 じゃ、私がバカになったら良いんですか? 下手に出るとか…。

 U.K. それをバカと捉えたらダメです! 形式にはめないでください。母親がこうあるべき、こうしなきゃいけないってなるのは辛くないですか? そこから抜けだしましょう。
 あと子どもを自分の〝作品〟と思わず、信頼してあげることです。それができれば子どもはお母さんが大好きだから安心します。

まとめ
 まずはお母さん自身が幸せになることです。家の中で一番幸せでいなきゃいけない存在なのです。お母さんがニコニコと笑顔でいると子どももハッピーになります。子どもや旦那さんのために生きているなどと自分を犠牲にしないで、どうか自分軸で子育てしてみてください。

U.K.プロフィル 「関西エンタメ界のタレ目王子」と呼ばれ関西の芸能界で20年以上も活躍し、お茶の間では〝くっすん〟と親しまれてきたDJタレントU.K.。2023年、自著「ONLYU.親卒で才能を開花せよ!」がamazon限定で発売。〝親から卒業する〟という自分の経験を元に子育てアドバイザーとして悩める子育て中のお母さんへ一石を投じたいという思いを発信している。