マイナンバーカードと健康保険証の一体化や、マイナンバーの利用範囲を拡大するための改正案が6月2日に開かれた参議院本会議で可決・成立した。
政府が提出したマイナンバー法などの改正案は、▽健康保険証を廃止してマイナンバーカードと一体化
▽社会保障と税、災害対策の3分野に限定されていたマイナンバーの利用範囲の拡大などが盛り込まれている。マイナンバーカードをめぐっては、一体化した健康保険証に他人の情報が登録されたケースが7300件余り確認されたほか、国の給付金などを受け取ることができる公金受取口座が別の人のマイナンバーに登録されるミスが起きるなど、トラブルが相次いでいる。政府は「関連システムの改修、点検を順次、実施し、ミスを繰り返さないようデジタル庁の体制をしっかり確立していきたい」としている。