神戸市須磨区の須磨海浜公園で6月1日、水族館「神戸須磨シーワールド」とオフィシャルホテルの「神戸須磨シーワールドホテル」が開業する。運営はグランビスタ ホテル&リゾート。
水族館は、西日本で唯一となるシャチの展示が目玉。水しぶきを上げるダイナミックなシャチのパフォーマンスを楽しめるほか、デジタルツールを利用してシャチの生物学的情報やオホーツク海での生態調査のデータを学べる世界初のシャチに関する教育ゾーンも。さらに、幅21㍍、高さ2・7㍍の巨大なガラス越しにゆうゆうと泳ぐシャチを眺めながら、地元兵庫の食材を楽しめる地産地消のビュッフェレストランもある。
イルカとふれ合う体験型ホテルも
一方、イルカと間近でふれ合いながら生態を学べるドルフィンビーチなどの施設も。学び(エデュケーション)と遊び(エンターテインメント)を融合し、大人も子どもも楽しみながら学べる「つながるエデュテインメント水族館」として展開する。
水族館に隣接するホテルは「海の夢をみる休日。」をテーマにした価値体験型ホテル。国内では初めてホテル内にイルカとふれあえるプール「ドルフィンラグーン」を常設し、間近でイルカを観察して生態を学ぶことができ、宿泊にとどまらない体験価値を提供する。客室はすべて瀬戸内海の夕陽が望めるオーシャンビューで、大海原をクルージングする客船をイメージしたデザインのプレミアムルームには、大きな水槽や瀬戸内海を望むビューバスも備えた。宿泊者にはチェックインからチェックアウトまで、「神戸須磨シーワールド」に何度でも入館できる専用チケットが渡される。
須磨海浜公園は2019年からサンケイビルを代表企業に、三菱倉庫、JR西日本不動産開発など共同事業体7社で再整備を進めてきた。神戸市民に長年愛された「須磨海浜水族園」の建て替えを始め、園内全体を再整備。昨年5月に立体駐車場が完成し、9月には園地の一部とにぎわい施設「松の杜ヴィレッジ」がオープン。今回の「神戸須磨シーワールド」と「神戸須磨シーワールドホテル」の開業で、再整備事業は完了する。