NSC卒業ライブ 東西ともトリオV

NSC大ライブOSAKA2024で優勝した「アマルフィん」=中央。㊧は審査員のザ・プラン9お~い!久馬、㊨はメッセンジャーあいはらと笑い飯哲夫

 NSC(吉本総合芸能学院)大阪校46期生を中心に、西日本エリアの名古屋校、広島校、福岡校、沖縄校の生徒から選ばれた216組による卒業ライブ「NSC大ライブOSAKA2024」が2月29日、大阪市内で開かれ、トリオ「アマルフィん」が優勝。先に開催された東京でもトリオ「ド天国」が優勝しており、ペアでの漫才・コントが多い中で東西ともトリオがVの珍しい結果に。

 「アマルフィん」は、「東京で先にトリオが勝っていたので〝僕らも!〟の気持ちだった。在学中のNSC東西対抗でド天国に直接対決し勝っているので、僕らが名実とも1番や」と胸を張った。

「アマルフィん」の決勝でのコント芸

 決勝戦12組は、予選での審査員得点上位10組と、客席の人気投票上位2組の計12組を選出。男性単独1人、男性コンビ6組、男女コンビ3組、女性コンビ1組、男性トリオ1組の内訳。「アマルフィん」は、山での遭難者にコックがトルコアイスを与えるやり取りの最中に突然ライオンが乱入するコント芸で支持を得た。

優勝者を発表するギャロップ林㊨の声に、ガッツポーズする「アマルフィん」の3人

 全員23歳の浩嗣(こうし)、うえむら(23)、ハスキ(23)=左から=で、コントだけでなく漫才も演じる。大阪府羽曳野市の府立懐風館高同期生。大学は帝塚山学院大と桃山学院大に別れたが、在学中のほとんどがコロナ禍でリモート授業も多く、2年時の2020年にトリオ結成。キングオブコントではアマチュアながら1回戦突破、プロを目指す決心をした。昨春大学をそろって卒業、就職を見送りNSC大阪校に入学し腕を磨いてきた。

実は予選出場だけでも大変な競争の「大ライブ」出演者たち

 副賞として、なんばグランド花月、祇園花月などの舞台出演や、テレビ、ラジオに出演する権利を獲得。ラーメン100杯10万円分の権利も贈呈されたが、うえむらが「ぼく痛風なんで、涙を飲んで2人に譲ります」と笑いを誘う一幕も。

 NSC各校では、4月新年度入学者を3月末まで募集中。

 (畑山博史)