いつもは愛知県春日井市を中心に活動している歌謡曲歌手、星陽子が今夏発売した新曲「春色風車」(クラウン)のＰＲで来阪。ラジオ出演や取材を精力的にこなし「演歌の街と言われる大阪からヒットさせたい」と意気込んでいる。
これまでラジオパーソナリティーやＣＤ歌手として「陽(よう)」の芸名で活動。新曲の制作をヒットメーカーの作曲家、南乃星太に依頼したことから１字を譲り受け、「星」を冠した芸名に変更した。
新しい芸名にまだ十分なじめず「プロデュースしてくださるのが『朝月』の朝月千夏社長。私が太陽の陽。これで月と星、太陽がそろいました。不思議なご縁を感じます。私のことはこれまで通り、陽ちゃんと読んでください」と照れる。
「春色風車」は、その名の通りさわやかな春の訪れを明るいテンポで歌い上げる内容。南乃からは「リズムより歌詞を大事に。聞く人にキチンと内容が伝わる歌い方を」と指導された。
これまでは早いリズムのポップス調の歌が多かっただけに「新鮮でしたね。聴いて頂く方の年齢幅も広がりました」と話す。
私生活では、夫が社長を務める自転車販売「春日井サイクル」を手伝いながら、コロナ禍の時期に会社の２階を、各地で閉店が相次いだカラオケ喫茶に改装して開店。歌のレッスンを続けると共に母や妹らと家族ぐるみで営業を続けている。
「歌に出てくる春の季節を目指して、来年を目標に歌い続けてヒットさせ、皆さんにカラオケで歌ってほしい。最近〝ユーチューブ見たよ〟とか〝良い曲ですね〟と声を掛けてもらえるように。地方発信のスマッシュヒットになってくれればうれしい」と手応えを感じている。
(畑山博史)