大阪産業大学は、9月1日付で、経営学部経営学科教授で前副学長の二村雅子(ふたむら まさこ)氏が学長に就任したことを発表した。任期は2029年8月31日までの3年間。二村氏は同学初の女性学長かつ最年少(49歳)で就任した。新体制では「就職と教育なら大産大」というブランド価値の確立を目指す。

二村氏はクロアチアの大学に在外研究で長期滞在した経験がある。受入学部では教員の半数以上が女性、理系学部の学部長や他大学の副学長も女性と、日本と比べると女性比率が多いだけでなく役職者も多いことに驚いたという。帰国後に副学長の打診があったとき、「彼女達のように挑戦しよう」と引き受けた。学長選(意向投票)では、立候補の打診を受けた二村氏が、小樽商科大学勤務時のPBL教育(※)の経験を生かし、教育の質を向上できるのではないかと考え応じた。教職員を対象とした意向投票で最多得票となり、理事会において選任された。学長に選出されたことについて、学内で変化を求めている機運があった結果と感じているという。また、自身の就任によって他の女性教員が役職へ挑戦するハードルを下げたいとも考えている。
注力するテーマのうち、「教育」は、PBL教育を推進していく方針で、企業や地域との連携による実践を通じて学びを深められる形を展開していく。「現代社会では自分で思考することが求められており、大学の学びもそのニーズに対応する必要がある」と二村氏は話す。
「就職」については、同大学は就職率98.6%と高い就職率を誇り、今後はこの実績の発信に注力する方針だ。同大学はキャリアセンターのサポートが手厚く、各々の学科に専属スタッフがつく学科担当制、スタッフとの個別の就活相談において履歴書の添削や面接練習なども実施している。
「サポートのきめ細やかさが高い就職率の理由。この強みを維持しつつ、教育の質を更に向上していき、『就職と教育なら大産大』ブランドを確立していきたい」と二村氏は意気込む。
※PBL教育:「Project Based Learning」の略で、「課題解決型学習」とも呼ばれる。生徒や学生が自ら課題を発見し、解決策を模索・提案するプロセスを通じて知識やスキルを習得する主体的な学習法のことをいう
