地元に愛されたパン屋42年で幕 常連から200通の感謝の言葉

 京阪守口市駅前のテルプラザで42年にわたり営業を続けてきたベーカリーショップ「テルキムラヤ」が6月16日、惜しまれながら閉店した。
 毎朝、約60種類のパンが並び、通勤・通学客をはじめ多くの市民に親しまれてきた。親子三代で通う常連客も少なくない。なかでも名物は「塩パン」。生地に包んだバターが焼成中に溶け出し、底面を揚げ焼きのように仕上げることで生まれるサクッとした食感と香ばしさが人気を集めた。
 閉店を決めたのは今年5月。「急に倒れたりするとお客さんに迷惑をかけるので」と話す原田秀夫さん。閉店を知った息子たちの提案で店頭に設けたメッセージコーナーには、200通を超える感謝の言葉が寄せられた。手作りカードや何枚にもわたる手紙を持参する人もおり、原田さんは一枚一枚をアルバムに貼って大切に保管している。
 「感謝の気持ちでいっぱい。続けてきて本当に良かった」、そう語る原田さんのもとには、閉店後も多くの思い出が残された。(稲砂登美)

閉店を知った常連客からの記念撮影の求めに応じる原田夫妻(読者提供)
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