医誠会、10月から先制医療センター始動 健診・人間ドックから再生医療まで集約

 医療法人医誠会(大阪市)は、大阪市北区南扇町の「医誠会プレシジョン医療センター」で10月から診療を開始する。人間ドックや健診を中心に、再生医療やゲノム検査などを集約した複合施設で、病気の発症前から健康を支える〝先制医療〟の新たな拠点を目指す。 

予防・先制医療の新拠点「医誠会プレシジョン医療センター」の外観

 人生100年時代を背景に、発症する前から体の状態を把握し、将来の病気のリスクに備える「先制医療」への関心が高まっている。同センターは、医誠会国際総合病院との連携を生かし、健診から精密検査、治療、リハビリテーションまで切れ目のない医療を提供する。

 10月には、人間ドック・健診機能を担う「医誠会国際総合病院付属 健診・人間ドッククリニック」が診療を開始し、センターが始動する。人工知能(AI)を活用した内視鏡検査をはじめ、血液や尿、口腔粘膜を用いたゲノム検査を導入。がんや認知症の発症リスク、薬の効きやすさなどを調べ、一人一人に応じた健康管理につなげる。

「医誠会プレシジョン医療センター」のエントランス

 また、男女別フロアや個室を設けるほか、最新のMRIや経鼻内視鏡などの検査機器を導入。画像診断専門医によるダブルチェック体制を整え、検査精度の向上を図る。主な検査結果は当日に医師が説明し、詳細な報告書は後日届ける。

 2027年2月には再生医療クリニックを開設する予定で、施設内には患者自身の幹細胞を培養する専用設備を整備する。院内には医薬品製造と同水準の清浄度を保つ「GMPグレード」に準拠した再生医療培養室を設置。一般的には細胞培養を外部業者に委託するため投与まで数日程度かかるが、院内で完結することで、より状態の良い細胞を速やかに投与できる点が特長という。

 さらに、2027年度以降には健康増進センターや生活習慣病クリニック、慢性期外来リハビリテーションセンター、医療美容センターなどが順次診療を開始する予定。検査や治療だけでなく、運動や食生活の改善支援まで含めた総合的な健康づくりを進める。

 建物は地上5階建てで、延べ床面積は約1万2611平方メートル。甲子園球場のグラウンドとほぼ同じ広さに複数の医療機能を集約する。

ホテルのような落ち着いた雰囲気のロビー

 医誠会国際総合病院は46診療科を備え、総職員数は2144人(2026年4月現在)。同年4月には大阪府がん診療拠点病院の指定を受けた。医療法人医誠会は1979年に大阪市で創立され、ホロニクスグループとして全国で医療・介護事業を展開。検査、治療、予防、生活改善支援を組み合わせた先制医療を通じ、健康寿命の延伸を目指す。

▼今後の開設予定
・10月 医誠会国際総合病院付属 健診・人間ドッククリニック(センター本格始動)
・2027年2月 医誠会国際総合病院付属 プレシジョン再生医療クリニック
・2027年以降 医療美容センター、健康増進センター、慢性期外来リハビリテーションセンター、プレシジョンキッチンスタジオ、生活習慣病クリニックを順次稼働

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