愛犬との外出、もっと身軽に 異業種連携でペットバッグ開発

 普段はファッションバッグとして日常使いしながら、愛犬のキャリーバッグとしても使用できるバッグを、東大阪の老舗メーカー・カワキタ(東大阪市、河北一朗社長)が開発している。6月24日からクラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」で支援を募っている。

万博の反響が本開発の後押しになったペット用抱っこバッグ「ノルン ペット」。愛犬を包むように楽に抱き抱えられる=5月25日、編集部撮影

愛犬家のニーズに着目

 河北社長は、「散歩中にちょっとだけ抱っこできるバッグがほしい」という愛犬家の声に着目。従来のキャリーバッグは犬を中に入れ込んでしまう専用品が多く、車の多い道路を通るときや疲れて歩かない犬をさっと抱っこしたい場面などで対応しにくかった。そのため、必要な場面でさっと乗せられることを重要視、加えて同社が持つ特許技術のダブルショルダーとバッククロス構造を用いて肩への負担を軽減した。人間用の収納スペースも独立しており、財布や鍵も同時に持ち運びができる。

 定価は3万円、クラウドファンディング(https://camp-fire.jp/projects/939841/view)からの購入で最大25%引きの2万2500円で購入可能。7月31日まで実施する。

異業種連携で商品開発

「企業連携こそが、これからの時代を切り開く鍵」と語る河北一朗社長=5月25日、編集部撮影

 創業80年の同社は、元々プラスチック成形を主力に、キャラクター雑貨やノベルティなど他社ブランド製品の製造(OEM)を手がけてきた。近年は自社商品の開発にも力を入れており、今回のバッグもその一つだ。

 布製品は専門外だったが、約10年前に知人から子ども用抱っこバッグの相談を受けたことが転機となった。生地メーカーやデザイナー、大学の幼児教育の専門家らと連携し商品化にこぎつけると、発売後は愛犬家から「ペット向けも」という声が相次いだ。大阪・関西万博に「未来の抱っこバッグ」として進化版を出展したところ大きな反響を呼び、本開発へと踏み切った。「中小企業1社では、この時代を生き残れない。連携こそが強みだ」と河北社長は話す。異業種との連携を積み重ね、新たな可能性を切り拓いている。(西山美沙希)

 

タイトルとURLをコピーしました