未知の暑さ、命守る行動を 40度超の新基準「酷暑日」

気象庁 40度超の新基準「酷暑日」 17年ぶり暑さ用語追加

 気象庁は、最高気温が40度以上となった日を「酷暑日」と呼ぶことを決めた。これまで同庁は、最高気温25度以上を「夏日」、30度以上を「真夏日」、35度以上を「猛暑日」としてきたが、近年は40度を超す厳しい暑さが相次いでいる。暑さを示す用語の追加は、2007年に「猛暑日」が設けられて以来となる。(竹居真樹)

 新たな名称は、気象庁が実施したアンケートなどを踏まえて決定した。国語辞典に掲載された暑さを表す言葉などから13案を示し、自由回答も設けて意見を募ったところ、回答総数は47万8296件に上った。このうち「酷暑日」は20万2954票を集め、2位の「超猛暑日」(6万5896票)を大きく上回った。ほかに「極暑日」「炎暑日(えんしょび)」「烈暑日(れっしょび)」などの案もあった。
 自由回答では、SNSで話題となった「休日」「汗日暑日暑(あせびしょびしょ)」「灼熱日」をはじめ、「激アツ日」「自宅待機日」「サウナ日」など、暑さへの危機感や生活実感を反映した回答も寄せられた。
 国内で40度以上を初めて観測したのは1927年、愛媛県宇和島市の40.2度だった。1872年の統計開始から1990年までの約120年間では、40度以上の日は計3日にとどまっていたが、90年代以降に増加。2018年からは毎年観測され、25年は過去最多の9日に達した。同年8月5日には群馬県伊勢崎市で41.8度を記録し、国内最高気温を更新した。
 大阪市内でも暑さは暮らしに直結する問題となっている。25年は猛暑日が45日、真夏日が102日、最低気温25度以上の日が81日となり、いずれも観測史上最多だった(気象庁ホームページ)。大阪市は、地球温暖化に加え、都市化に伴うヒートアイランド現象で日没後も気温が下がりにくく、夜間も注意が必要だ。
 気象庁の担当者は、地球温暖化などで気候が変化する中、「酷暑日」という言葉を聞いた時に、対策が必要な暑さだと感じてもらいたいとしている。熱中症の危険が高まる季節を前に、暑さを「名称」で共有し、予防行動につなげる狙いがある。

タイトルとURLをコピーしました