孤立の時代に問う〝つながり〟 途切れた縁、再びつなぐ 教会と葬祭の現場から

【葬儀の現場から】エンディングライフサポート葬祭

 高齢化が進む中、コロナ禍を経て地域のつながりが希薄化している。葬儀社の「エンディングライフサポート」は、そうした現状を前に、人とのかかわりの重要性を改めて訴えている。長年築いた縁が途切れても、思わぬ形で再び結び直される事例があったという。

 同社は開業以前から約16~17年間、大阪市西淀川区のキリスト教会と関係を築いてきた。しかし牧師の交代やコロナ禍の影響で交流が途絶え、約10年間にわたり音信不通の状態が続いていた。
 転機となったのは、教会の信者が危篤に陥った際だった。かつての教会員が同社の存在を思い出し、新しい牧師に紹介。これをきっかけに再びつながりが生まれた。
 信者は80代前半の男性で、がんが末期の状態で見つかった。独身で子どもはおらず、実妹がいるのみ。発見後に急いで遺言書を作成し、その約3週間後に亡くなったという。
 同社関係者は「つながりがあったからこそ、遺言書の存在など重要な情報を把握できた」と指摘する。故人は生前、「礼拝に行きたい」と話しており、葬儀は教会で執り行われ、教会墓地への埋葬が実現した。
 葬儀はキリスト教式で行われ、新しい牧師や実妹ら親族ら約10人が参列。静かな見送りとなった。

 コロナ禍を経て人間関係が希薄になり、孤立する人も少なくない。同社は「一度途切れた関係でも、改めて築き直すことが大切だ」とし、人との関わりの重要性を改めて訴えた。
 一方、別の話題として、元看護師が開業した健康志向のドーナツ店の取り組みも紹介した。在宅医療に携わった経験から、食の大切さを実感し、豆腐を使ったドーナツを提供しているという。同社は現在、手土産として利用しているという。人との出会いや情報との接点が、新たな価値を生む好例としている。

<取材協力>エンディングライフサポート葬祭/大阪市阿倍野区阿倍野筋5丁目13−10/電話(0120)805787
https://endinglifesupport.com/

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