
50代からの女性向け雑誌「ハルメク」を発行するハルメク(東京都)は4月22日、大阪・梅田スカイビルで「ハルメクのおせち2027」読者試食会を開催した。同社のおせちは、今年で販売21年目、累計販売台数は50万台を超える人気商品。試食会は東京と大阪で開催され、この日は倍率約5倍の抽選を勝ち抜いた約60名が今年の新作メニューを試食した。
競争の激しいおせち市場で、昨年は前年比108%となる10億円の売り上げを記録したという人気の同商品。好調の理由について、広報担当の荒木香澄さんは「愚直に声を聞き続けること」と話す。


まずは読者アンケートからスタート。そこからメーカーや一部読者と相談してできた試作が試食会に並ぶ。参加者にはアンケートが配られ、率直な評価を求める。開発担当者とメーカーの担当者も会場に立ち会い、読者の生の声を直接受け取る仕組みだ。
「地域差や世代特有の好みにも目を向けている」と荒木さんは話す。「高齢になるほど柔らかいものが好まれるというイメージとは裏腹に、歯ごたえのなさすぎるものは実は評価が低い。東西の味の違いも意識しながら、好みが偏りすぎないように開発を進めます」。
この日も、参加者らは試食を楽しみながらも真剣にアンケートに向き合い、担当者らと活発に意見を交わしていた。昨年はこの試食会をきっかけに、23品中7〜8品が改良または差し替えになった。食感や味付けの細部まで読者の声に寄り添い続け、〝本当に読者が納得できるおせち〟を毎年更新し続けている。
今年のテーマは多様化するお正月の過ごし方に合わせた「パーソナライズおせち」。ECサイトなどで8月中旬から販売を始める。(西山美沙希)
