
学び舎に響く「最後の校歌」
門真市立第四中学校(同市上野口町)で3月20日、閉校記念イベント「さよなら四中」が開かれた。校庭では吹奏楽団による「最後の校歌斉唱」が行われ、1期生から在校する55期生まで、同じ学び舎(や)で育った卒業生や生徒らの歌声が春空に響き渡った。
ステージでは、同校出身の歌手みちごえゆうさんや、東京から駆けつけたCIMBAさんらがライブパフォーマンスを披露し、会場を盛り上げた。また、飲食店を経営する卒業生らによる出店では、カレーやクジラの竜田揚げといった「思い出の給食メニュー」が復活。懐かしの味を求める人々が長い列を作った。
校庭のあちこちでは、旧友との再会を喜んだり、思い出話に花を咲かせたりする光景が見られた。「校舎に入れるのもこれが最後か」「床の色はこんな感じだったかな」と、名残惜しそうに校舎を目に焼き付ける姿が印象的だった。
開校1期生から教鞭(きょうべん)を執り、校長も務めた中津川清さんは、校歌の歌詞に込めた意図について「私は戦争が大嫌い。一般的な校歌にある山や川の描写をあえて盛り込まず、平和への切実な願いを込めて作詞した。友と良い時間を過ごし、絆を深めることが戦争をなくすことにつながる」と慈しむように語った。
日日新聞記者が中心となった閉校記念誌制作チームによる写真展も併設。現役最後の生徒たちの日常や地域住民へのインタビューなどが展示され、同校らしい活気あふれる歴史が来場者の笑顔を誘っていた。学び舎は幕を下ろすが、その精神は地域の人々の心に深く刻まれた。(米田幸穂)


