
都島駅から徒歩約30秒。2月11日、「立ち飲み 中トロと豚足 都島店」がオープンした。「中トロと豚足」は〝たぶん日本一安い居酒屋〟として天満に本店を構え、その安さと一風変わったメニューがSNSやテレビで話題を呼び、若者を中心に人気を集めてきた。都島店は初のチェーン展開となる。
衝撃の「1円商品」の狙いは
最大の呼び水は「1円」商品だ。本店では日本酒を1円で提供してきたが、都島店では月〜木曜限定で名物の「豚足煮込み」も1テーブル1つに限り1円に設定した。注文が入るとソースをかけるタイミングで威勢のいい掛け声が店内に響き、客席からも声が上がる。価格だけでなく、体験そのものが印象に残る仕掛けだ。
柳田善久店長は「通常は広告宣伝費に充てる分を価格に反映させ、お客さんに還元している。1円というインパクトでまずは来店してもらい、その体験が口コミやSNSで広がれば」と説明する。大規模な広告は行わず、価格そのものを〝広告〟とする戦略だ。

価格だけでなく味でも勝負
肝心の味にも自信を見せる。1円の豚足は箸でほろりと崩れるほど柔らかく、甘辛いソースがしっかり絡む。日本酒はコクのある味わいで「これで1円?」と声が漏れる。価格のインパクトとは対照的に、食材の質に手は抜かない姿勢がうかがえる。

このほか、看板商品の一つ「本マグロ脳天中トロ刺身」(599円)や「プレミアム手羽先からあげ」(1本123円)などの一品料理に加え、999円の飲み放題などドリンクも手頃な価格に抑えられている(価格は全て税抜き)。

若者の多い天満店とはやや異なり、サラリーマンや友人同士、家族連れなど幅広い世代が訪れている都島店。同僚と訪れた30代の会社員男性は「最初は安さにひかれて来てみたが、ちゃんとおいしい。また来たい」と笑顔で食事を楽しんでいた。

(写真・文=西山美沙希)
(取材協力)居酒屋 中トロと豚足 都島店/大阪市都島区都島北通1−1−3 Kirindo都島駅前店2階/06(7777)5587/インスタグラムアカウント @chutorototonsoku_miyakojima
