しょこたんロゴで新風 なにわ女子プロレス誕生 旗揚げ戦は11月24日

 3年前にプロレス団体「2point5女子プロレス」を大阪で松竹芸能のバックアップで旗揚げしたプロレスラーのスペル・デルフィン(57)=大阪・和泉市議=が記者会見し、発展的に改組し「なにわ女子プロレス」として再スタートすることを明らかにした。11月24日に大阪市北区のMBS茶屋町プラザ「ちゃプラステージ」で旗揚げ戦を行う。

新団体「なにわ女子プロレス」をスタートする右から主宰のデルフィン、選手のぽっぽちゃんとフライング・ペンギン、華井二等兵、渡邉

 「2point5」は2・5次元という意味で当初ユーチューブを主媒体として、トリック画像などを交えた派手なバーチャル映像とリアルでも流血などをせず子どもにも安心して見せられる戦いとを融合させた新たな取り組みとして、松竹芸能の女性お笑い芸人らも参加して2022年11月にスタート。ところが月日が経つうちにリアルで会場観戦する熱心なファンも次第に増え、チャンピオンとなった本業はシンガー・ソングライターの女子覆面レスラー、フライング・ペンギン(36)らのプロレス技もどんどんうまくなってきたという。デルフィンは「これまでの2point5は新団体のエンタメ部門として残す。移行と共に将来は東京の女子プロレスとも交流できれば」と意欲を見せる。

「皆で楽しめる女子プロレスを」と張り切る右から主宰のデルフィン、選手のぽっぽちゃんとフライング・ペンギン

 新団体ロゴは、タレントの中川翔子(40)に制作依頼、デルフィンは「新日本プロレスのライオンのロゴみたいな感じで動物キャラクターではないか?」と完成が楽しみな様子。今後は活動範囲拡大や所属レスラー増加も視野に入れており、松竹芸能のバックアップは続くがクラウドファンディングを新たに立ち上げ組織としての財政健全化を目指す。

 新団体設立を前に「2point5」単独での最終興行となりそうな「プロレス&お笑い角座大会」は9月27日、同市中央区のDAIHATSU心斎橋角座で開催。リングではなくロープやポスト柱がない「マットプロレス」として行い、2point5などの女子レスラーはじめ、他団体の男子レスラーも登場。お笑い芸人はネタを披露しながらプロレスラーとのコラボを展開する事も想定。観客参加コーナーも検討されている。デルフィンによるとイメージするのは「自分が子供の頃に見ていた1980年代にフジテレビが制作し大ヒットしたバラエティー番組『オレたちひょうきん族』の1コーナー『ひょうきんプロレス』」と説明。2point5リングアナウンサーを兼ねる漫才コンビ「シンデレラエキスプレス」渡邉裕薫(57)が補足し「あの番組は芸人がレスリングをし、女子レスラーが漫才をした。指相撲〝ユビバーサルレスリング〟ならお客さんも巻き込めるのでは? 場所が松竹芸能の聖地なので、大物で思わぬ先輩芸人さんにも出場を打診している」とニヤリ。

 選手を代表してフライング・ペンギンは「昔は学校でプロレスごっこして遊んだらしいが、今はプロレス自体を知らない子どもも多い。企業にも応援してもらい地域密着の街興し活動をしながら、プロレスを通じてみんなが楽しく交流できるような団体にしていきたい」と」新たな門出への抱負を述べた。

(畑山 博史)

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