大阪で活動するタレント、西川かの子(51)プロデュース「西川家のだし」の商品発表会が行われ、両親の西川きよし(79)・ヘレン(79)夫妻と吉本新喜劇座員、西川忠志(57)の〝なにわのロイヤルファミリー〟が総結集した。

元の味は夫妻の親を加えた計8人の大家族だった西川家で、現在のような「料理用だしの素」がなかった時代でヘレン夫人が大量調理するために作り置きのだし汁を、シイタケや昆布、さらに子ども達も手伝って削ったかつお節をベースにさまざまな藻塩などの隠し味を加え手作りしたのが始まり。最大1㍑程度をペットボトルに小分けして冷蔵庫保存していたという。忠志やかの子の説明では「うどんだしをはじめ、おでんなどの和食はもちろん、洋食、中華と何のベースにでも使える」という。

商品化にあたっては、味を受け継いで今や西川家の主婦となったかの子が10年前からカフェを経営。そこで母から受け継いだだしを使ったところ好評で口コミでメーカーからの問い合わせがあり「手軽に一般家庭に使ってもらえるなら」と承諾。ヘレン夫人も一緒に味の確認を繰り返し、粉末化した手軽な物にする事に成功した。既に一部スーパーマーケットなどでは棚に並んでおり、1袋800円前後で売られている。
きよし師匠は「西川家のだし」について、「僕は若い頃から台所は嫁はんに任せっ切り。支度や片付けは手伝いますけど、この味は嫁はんのモンそのままです」と太鼓判。「多い時には家族以外に、住み込みの弟子も3人いましたから最大11人ぐらいの食事の支度。朝早い仕事の時は大急ぎでおにぎり作ってくれたりしてホンマに世話に成りっ放し」と神妙な表情。

ちょうどこの日はヘレン夫人の79回目の誕生日とあって、きよし師匠から花束のサプライズプレゼント。ヘレン夫人は「元々は私の母と叔母の味で、京都出身なので薄味」と説明。少しずつ国産にこだわった材料を足して行きこの味に到達したそうで、結婚して58年間ずっと作ってきた味に自信の表情。
この日はこのだしを使ったおでんや枝豆を出席者に振る舞い。試食してもらい評判も上々だった。

(畑山 博史)