高校生漫才師の頂点決める第23回目「ハイスクールマンザイ2025H – 1甲子園」決勝大会が大阪で開かれ、870組の予選勝ち抜いた各地区代表8組が対戦。勝者は近畿エリア代表の「ご恩と奉公」で、地元の大阪府立咲やこの花高1年、ボケ役の平山誠真(15)とツッコミ役の川口悠輝(16)の2人と決まった。

過去の優勝コンビをみても2人ともに1年生は非常に珍しいが、審査委員長のオール巨人は「審査は各自が出場8組から優秀3組を選ぶ方式で実施。今年は審査員5人全員が〝ご恩と奉公〟を選んだ。満場一致はまれ」と説明。
2人は中高一貫校の中1からコンビを組み4年目で息もピッタリ。小学生時代の休み時間の光景をテンポよく再現し笑いを取った。出番終了直後は「ちょっと戻しそうになるぐらい緊張。でもやり切りました」とホッとした表情。審査員の「笑い飯」哲夫から「メチャメチャ面白かった。ベタなボケとツッコミの言葉を選んだ入り方がうまい」と評価されようやく笑顔に。

優勝が決まると少年らしく派手にガッツポーズし、早くも「来年も出ます!」と前人未到の在学中3連覇を目指す事を宣言。高校時代にプロとなり、当時の吉本の舞台で19歳でトリを取った最年少記録を持ち、この日コンビで審査委員長を務めたオール阪神からは「僕らの頃とは全然ちゃうね、うまいわ。でも(すぐにプロにならずに)大学行ってよ!」と自身の記録を破られることをけん制する複雑なエールも。これに対し優勝の2人は、優勝特典の〝NSC(吉本総合芸能学院)授業料免除〟を高校時代では直ぐに行使できない事から「2人で話したんですけど、まず夜間の大学に入ってNSCと両立できるように工夫しようかな?」と現実的な選択肢を早速示して、オール阪神も思わず苦笑。

なお準優勝に相当する審査員特別賞には関東代表「カンタンフ」と中国・四国代表「いちょう劇団」が選ばれた。

(畑山 博史)