閉幕から4日経ち、週末前の最後の平日の万博会場はかなり静かだった。
撤去作業をする業者らが忙しく作業をしている以外は、片付けをするパビリオンスタッフが多少いる程度で、人はまばら。
「アオと夜の虹のパレード」が行われていた大屋根リング内、南側の水面「ウォータープラザ」は既に水が抜かれていて、水面下にあった噴水装置やパイプの掃除や点検が行われていた。

大屋根リングに登ぼるためのエレベーターも柵が設けられ通れないように。本日からはエレベーターの手を置くベルト部分に黒いシートが貼られて動かないことを強調しているかのようだった。階段の前には大きめの柵が設置されていてそちらも通ることはできない。

この場所が改めて整地されて、一般開放されるまで何年もかかるが、その間、あの大屋根リングに登ることはできなくなってしまった。
先日、国名の看板を取り外していたブルガリアは既に足場が組まれて、パビリオンに吊るされていたロープが1本ずつ取り外されていた。

ちなみに、解体のために足場を組んだままにしていたフィリピンパビリオンはまだ何も作業が始まっていない。館内の展示物を運び出した様子もなく、静かなものだ。
インドネシアパビリオンは、インドネシアから持ってきた植物でいっぱいだったジャングル部分が樹木を残して撤去されてしまっていた。寂しさを感じずにはいられない。

タイプBのパビリオンでもそれぞれに、展示物などの撤去が行われていたし、コモンズ館はどこも展示されていたものはほとんど運び出されていて、業者が各国が使っていたテーブルやディスプレイを少しずつ解体して運び出していた。

来週辺りからもう少し動きが出てくるのではと思うが、まだ現段階では何も作業に取り掛かっていないパビリオンの方が多く、これから数カ月に渡って解体されていくことになる。
現状では、各パビリオンに確認しても詳しいスケジュールが決まっているところはほとんどなく、これから決めていくということだったので、来年の春頃までの間、折りを見て進捗状況をお知らせしていくことになりそうだ。