学生が万博で〝世界とつながる力〟を体得、関西大学「万博部」と海外留学のEFが連携

 大阪・関西万博が盛り上がる中、学生たちが語学力と国際対応力を実地で身につけようというユニークな取り組みが始まっている。

 実践の舞台となるのは、関西大学の学生団体「関大万博部」と、語学・留学支援を世界的に展開する教育機関「イー・エフ・エデュケーション・ファースト(EF)」が協働するプロジェクト。万博会場で、英語での案内や異文化交流を通じて、学生たちの「生きた英語力」や「多文化理解力」の向上をめざす。

 EF大阪オフィスでは、関大万博部の学生を対象に、万博来場者との実際の会話を想定した「特設ボランティア英会話レッスン」を提供している。単なる語学学習ではなく、ロールプレイ形式で外国人観光客への対応を実践的に学べるのが特徴だ。レッスンでは、文化的配慮や接客マナー、道案内など、現場で役立つコミュニケーションを体験的に習得する。

 参加した生徒からは、「英語が通じた瞬間の喜びを本番でも味わいたい」「万博という舞台で人の役に立ちたい」といった声が寄せられている。プロジェクトの指導にあたるEFスタッフは、「学生たちの将来のキャリア形成にもつながる」と話す。

 また、6月30日から始まる学内イベント「関大万博フェスタ~巡縁祭~」では、学生たちによるブース出展も予定されており、万博本番に向けた活動の一環として国際交流の体験が提供される予定だ。EFも独自のブースを出展し、多文化体験の機会を来場者に提供する。

 EFではこの取り組みを契機に、関西圏のみならず全国の教育機関や学生向けに、無料の英会話体験レッスンを広く提供している。レッスンはオンラインにも対応し、初心者でも参加しやすい内容が特徴。ゼミや授業、サークル単位での参加も歓迎されている。詳細はURL(https://forms.office.com/e/CJQXNhZUGF)へ。

 EFは「Education First(教育を第一に)」を掲げ、1965年にスウェーデンで創設。現在では世界100カ国以上で教育サービスを展開し、日本国内でも8都市に拠点を構えている。語学教育だけでなく、文化交流や留学支援を通じて、グローバル人材の育成に力を入れている。